2016年12月1日木曜日

(418) 必ず自分の目で確かめること

素晴らしい式辞と話題になっている、東大教養学部長、石井洋二郎さんによる学位記伝達式での式辞。


何度も読み返したい、素晴らしい文章だと思う。

以下、引用。

『毎日触れている情報、特にネットに流れている雑多な情報は、大半がこの種のものであると思った方がいいということです。そうした情報の発信者たちも、別に悪意をもって虚偽を流しているわけではなく、ただ無意識のうちに伝言ゲームを反復しているだけなのだと思いますが、善意のコピペや無自覚なリツイートは時として、悪意の虚偽よりも人を迷わせます。そしてあやふやな情報がいったん真実の衣を着せられて世間に流布してしまうと、もはや誰も直接資料にあたって真偽のほどを確かめようとはしなくなります。』


東大の式辞には、以前にも感銘を受けたが、素晴らしい人が考えに考え抜き、しかもそれを熱意と愛情を持って、自分の下を巣立っていく自分達の教え子たちに伝えるメッセージというのは、本当に凄い。お金を払って買う小説とか雑誌とか新聞でも、滅多に出会えないような名文があったりする。

(218)運鈍根

(285)教えることは教えられること

また、同じく話題になっている信州大学の入学式での式辞。
こちらも興味深い。

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