2016年11月30日水曜日

(374) MBTIと利き手・両利き

半年ちょっと前の再就職活動中に受けた研修で、「MBTI」(性格タイプの分類)というのが印象に残っている。

ユング心理学を元にしているそうで、4つのパラメーターを軸にして、それぞれの4つのパラメーターのどちらかによって、2 x 2 x 2 x 2 = 16通りの性格タイプに分かれる。
 
元々持っている性格傾向と、周囲の環境に適応するために後天的に身に着けた性格、あるいは「こうありたい」と自分で思い込んでいる性格タイプが異なる人も大勢いると思う。

MBTI(Wikipedia)
 
1. E (外向)かI(内向)か
2. S(感覚)かN(直観)か
3. T(思考)かF(感情)か
4. J(判断)かP(知覚)か

研修では講師の人がこれらの4つのパラメータを「利き手」に例えていた。ネットでも、MBTIに関しての英語のサイトでも利き手に例えているサイトがあった。
 
利き手の場合、(例えば左利きの人なら)生まれながらにして持っている「しっくり来る」のは左手なんだが、それをそのまま生かして左手を使うのが上手になる人もいれば、外部環境に適応するために、右利きに強制する人もいる。でも、利き手じゃない側の手は、実はいろんな作業で使っている。鉛筆やお箸の場合は片手だけを使うが、スポーツ(テニス、サッカー、野球、ゴルフなど)では、利き手と反対側の手や腕・脚もバランスやタイミングを取るために使っている。
 
MBTIの各指標にも似たような所があって、それぞれのタイプに、人それぞれ得手、不得手はあるんだけれども、自分のタイプと逆のやり方を頑張って使おうとしていたり、或は自分の友人や家族など、チーム内でそれが得意な人の助けを借りたりしている。
 
ここで私がこれまで何回か書いた、両利きの練習に関しての記事とコラボ。
 
MBTIの研修で受けたテスト(100問弱の質問に回答した結果)では、私はISTPだった。しかし、その後の解説・説明を受けて気づいたのは、私は(元々の利き手は)INFP。つまり、元々は直観(N)、感情(F)が利き手なんだけど、その後の社会生活(たぶん20代以降の社会人生活)を経て感覚(S)、思考(T)を強化、あるいは、そちらであるべしと自分でもテストを受けるまで気づかない程度にまで思い込んでいた。こういうのを、「ペルソナが厚い」と呼ぶらしいが。特に、思考(T)に関しては、テストでは結構明確にそう出ていた。でも、元々は、かなり感情(F)が強いタイプだと自分では考えている。
 
これって、元々右利きだが、30過ぎてから体と脳をバランスよく整えるため、テニスで左打ちの練習を始めて、両利きに近づこうとしている自分の状況にそっくりだな、と思った。
 
(251)両利き練習のススメ(30歳以上の方対象)
 
MBTIの場合、(私の場合なら)自分の本来の持っている利き手のINFPを全て裏返すと、ESTJになる。それをあえて意識して行動すると、結構面白いかもしれない。
 
テニスの両打ちの場合、練習ではどちらでも打てても、例えば試合で両方フォアハンドで打つのはあまり意味がない。何故かというと、持ち替えのタイミングで、微妙な感覚がリセットされてしまうから。つまり、ある程度は片側に統一して、継続してラリーをしないと、脳が慣れない。(脳が慣れないと、うまく打球をコントロールできない)
 
MBTIに関してもたぶんそれと同じで、あえて意識して行動するなら、ある程度の期間を決め、『ESTJで行動するぞ』みたいに、強く決める必要があるだろう。
 
何をやってもうまくいかず、閉塞感を感じている時なんかは、トライしてみる価値があるかもしれない。

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2016/1/10
リンク先が無効になっていたため、wikipediaのMBTIにリンク先変更

2 件のコメント:

世間研究家 さんのコメント...

仕事でうまくいかずメンタル不調になってしまい、テニスを休んで約一年。今日から再開する。

コーチからは「だいぶ白くなりましたね」との第一声。テニスシューズはゴムが劣化してツルツル滑る。今日使ったら捨てよう。

まずは今日は怪我をしない事。リハビリする感覚。カッコ悪い。ずっと使っていたテニスバッグと、ウェアを着るのがちょっと恥ずかしい。自分を客観視すると、若い時には肌と声に張りがあった歌手の人が、40歳すぎてまたバンド再結成したりして、テレビで昔の歌を歌うのを見る感覚。みっともない。昔の方が良かった。よせばいいのに。

それでも私は今から一年ぶりのテニスに行く。怪我だけはしないように。でも、他の人からの評価関係なく、自分のためにテニスをする。

結局私は昔からずっと、周りの目線や評価を気にしすぎ、自意識過剰なんだろうな。

来年から3年間の大殺界。仕事では実力不足をケチョンケチョンに言われ、情けない経験をし、失敗ばかりになるんだろう。それでも俺は生活のために働かねばならない。こんなはずじゃなかったと後悔するのは簡単だし、暇を持て余すとおそらくそういう気持ちに襲われる。

だからずっと私はみっともないテニスをこれから当面の間、最低でも殺界明けの4年後までは続けたい。

世間研究家 さんのコメント...

テニスが終わった。感覚が鈍っていた。以前は出来た事が出来なくなっていた不安と不満。

1年間サボっていた自分と比べ、日焼けしていて元気そうな見覚えのあるレッスン生の方達。みんなお金にゆとりがありそうだ。安定した日本の大企業勤めの人も多いんだろう。こういうダークな気持ちが嫌になり、一年前に辞めたんだった。辞めたおかげで年間約12万円が節約できた。

でも、1年間で12万円の節約するために、週末の布団での自己嫌悪の時間を無駄にし、仕事の事や人生の事で悩む事を続けるのはのはもう嫌だ。スポーツはきついけどアドレナリンが出るんだろうか。たとえ嫌な時期があっても、定期的に続けた方がいいと身をもって体感。

この歳になると、そんなに大きな感動や達成感は頻繁には味わえない。むしろ衰えて行く自分に何度も何度も気づかされる。

それでも元気に生きていかなきゃ。

明るい性格じゃない私は、我ながら生きるのが下手でどうしようもない人間だと思う。でも生きていかなきゃ。