2016年11月18日金曜日

(84) 人間の持つ動物の本能(「アニマルスピリット」と「ルール」)

人間の脳には、元々、動物の本能が眠っている
大脳で外側を覆っているが、その内側には、紛れもなく、
進化の過程で身につけている、動物の本能(ライオンや猿)が眠っている。
 
アメリカ人、特に1%の富裕層は、
「アニマルスピリット」が旺盛。
 
以下、誤解を恐れずに言う。気を悪くされる方(特に女性の方)がいたら、ごめんなさい。
何卒ご容赦ください。
****************************************
オスの本能 : 自分の遺伝子を残したい
メスの本能 : より強いオスの遺伝子をもらい、より強い子孫を残したい
 
オス同士が争う。ライオンなら、力が強く、若い雄ライオンが勝つ。
そして、自分が強い間は、沢山の雌ライオンを囲い、ハーレムを作る。
負けた雄ライオンは、惨めに群れを去り、子孫を残せず、そのまま死んでいくか、
再び群れで一番強い雄ライオンに勝てる日を信じ、臥薪嘗胆し、再び闘う日を待つ。
「ライオンキング」じゃないが、永遠に強い雄ライオンは存在しない。
いつか世代は変わる。そうしないと、生命が繋がれていかない。
 
現代の人間、特に、「金が全て」という世の中であれば、
「強さ = 金」
金をある程度以上稼げる雄ライオン、或いは、良い家に生まれ、
十分な金を相続できる雄ライオンだけが、
家庭を作り、子供を作る。日本は、今、そういう状態に入りつつあるのかもしれない。
 
「英雄色を好む」
力が強く、金をたくさん稼ぐ力のある雄ライオンは、
時に複数、多数の雌ライオンを囲おうとする。
 
・・・しかし、人間が人間たる理由は、理性(大脳)によって、
この、動物の本能をいかに制御できるか。
だから、浮気をしたり、不倫をしたりした雄ライオンは、
妻のライオンから激しく抗議されるだけでなく、社会的な制裁を受けたりする。
それが「ルール」だと思う。
 
我々が「日本人」という群れを、これからも維持して行こうとする時、
「アニマルスピリット」と、この「ルール」のバランスをどうするのがベストか
という事を考えて行く必要があるんじゃないかと思う。
 
「アニマルスピリット」が強すぎる社会であれば、それは、まさしく
動物の世界(弱肉強食)だろう。それでは、人間が人間らしく生きられない。
アメリカは、日本に比べると、この傾向「弱肉強食」度合いが強い気がする。
どちらが良いか悪いかは、解らない。価値観の違いという気もする。
 
しかし、「ルール」が強すぎると、
我々が本来持つ、アニマルスピリットが死んでしまう
そうすると、本来の雄ライオンが持つ、「闘争本能」が出てこない。
それでは、社会全体として、エネルギーが出てこない。
「老獪」「ずる賢い」「要領がいい」ような人だけが生き残る世の中では、
日本は世界との競争で勝てないだろう。
 
以上、終わり。
特にこのブログを読んで下さった女性の方、
不快な思いを感じさせてしまったら、本当にごめんなさい。
何卒、ご容赦を。

0 件のコメント: