2016年11月30日水曜日

(391) 匿名の悪質な意見がここまで氾濫するのは日本だけ

OK Waveで質問した内容。
 
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匿名での釣り行為・悪質な質問って日本だけの現象?
 
Yahoo!知恵袋や発言小町を筆頭に、日本の匿名のQ&Aサイトでは釣り行為が非常に目立ちます。

また、匿名を傘に、読むだけで不快になるような質問を繰り返す輩が大勢見受けられます。

こういうのって、日本だけの現象なんでしょうか?また、仮にそうだとすれば、それは日本の文化的特徴が原因なんでしょうか?或いは、日本語の言語的特徴が原因なんでしょうか?


Yahoo!知恵袋に比べると、ここOK Waveは釣り質問や、この種の困った輩の数は比較的少ないように感じますが、それでも、目につきますし、私は非常に気になります。

ふと、海外はどうなのか?と思って、Yahoo! Answers(英語版のYahoo!知恵袋)をざっと見てみました。実名を名乗っている人の比率が高いせいなのか、或いは文化的、言語的な違いなのか解りませんが、日本に比べると圧倒的に釣り行為が少なく、困った人の比率は圧倒的に少ないように感じました。

例1 : How do i move to japan (どうやったら日本に引っ越せますか?)
https://answers.yahoo.com/question/index?qid=201 …

例2 : Reasons for japan's aggression against china? why did japan invaded china? (日本が中国に攻撃的になる理由はあるのか?何故日本は中国を侵略したのか?)
https://answers.yahoo.com/question/index?qid=200 …

例3 : Which international law says Crimea should be part of Ukraine? (クリミア半島がウクライナ領である事を妥当と判断する根拠となる国際法は?)
https://answers.yahoo.com/question/index?qid=201 …

英語を一語一句読んではいませんが、いずれも日本のYahoo!知恵袋に比べると、真面目な回答、真剣な意見が多く、感情的な衝突みたいなものが起こっていないように思います。

仮に言語の違いが一因だとすれば、(日本人が英語でやり取りしても意味がないとしても)、日本語の匿名の世界が荒れやすい事、炎上のような事が起こりやすい事、それに対しての解決策を考えるためのヒントがある可能性があるのでは?と考えました。

ご意見いただければ幸いです。よろしくお願いします。
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私の仮説だが、日本の匿名のネットの世界で困った輩が氾濫している理由は、2つある。
①日本の文化的特徴。これまでこのブログでも散々書いてきたとおり、『世間』という英訳できない言葉が象徴するように、自我がはっきりせず、周囲に合わせるという国民性。
②日本語の言語的特徴。(主語の省略が許される事、表意文字/漢字かな交じり文のため、読み書き速度が非常に早い)
 
これら2つは、おそらく根っこの部分で繋がっているんだけれども。
参考記事
(299) 主語の省略
 
どうすればいいか?
 
今のネットの時代に合わせて、我々日本人が、我々にあったやり方を決めればいい。
 
もう既に、ネットリテラシー能力が高い若い人達は自然に身に着けているように思うが、実名と匿名を上手に使い分ければいい。
 
匿名の世界が荒れたり、悪質な事を書き込む輩、揚げ足を取ったり、からかったり、問題行為を起こした実名の人を攻撃するのは、今後も変わらない。だが、匿名の傘に隠れ、実名の人を批評するのは、本来はアンフェアな行為。記者の名前を明記しない既存メディア(新聞・週刊誌類)を含め、匿名の意見はスルーする力を身につければいい。皆がその力を身につければ、匿名の意見は自然にその力を失う。
 
自分の発言に自信がある人は、実名で発言すればいい。既に、Facebookと匿名の記事とが連動し始めているので、Facebookの実名アカウントで、堂々と自分の意見を主張する人も出始めている。しかし、今のところは、実名を名乗って意見を書いている人には、主張が極端というか、その主張で飯を食おうとしている人が多い印象を持つ。
 
欧米と全く同じやり方をする必要は全くないので、日本独自の匿名の世界は、それはそれで存在し続けても構わないと思っている。
 
私のこのブログも匿名だし、冒頭に書いたOK Waveや知恵袋も匿名でやっている。
 
"michitenji"、"世間研究家"というHN(ハンドルネーム)で統一しているので、半匿名/芸名みたいなイメージになってきたが、私にとってはこれは丁度いいバランス。
 
そういえば、アメリカでは『芸名』ってあんまり聞いたことない。
 
歌舞伎の世界(11代目海老蔵さん等)、落語の世界(桂三枝さん⇒6代目桂文枝さん等)、襲名、武士の世界の元服(幼名 竹千代⇒家康とか)、二葉亭四迷、藤子不二雄さん、最近だと、ブロガーのちきりんさん、・・・
 
日本では枚挙に暇がないほど、仕事や身分、役割に対して、専用の『名前』を付与する習慣がある。これは匿名とは違って、顔は見える。むしろ、『こういう仕事用の顔』である、というのを解りやすく伝えられるよう、工夫している。(そういう意味で、私は『世間研究家』という名前を自然に名付けていたのかも)
 
さて、今日は結構前から楽しみにしていた、日本世間学会に久しぶりに参加する。
 
この記事で書いた夢の実現に向けて、一歩でも前に進みたい。
あなたも世間研究家になりませんか?

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