(344)飽情報の時代
の続き。
最近あまり聞かなくなったが、「デフレスパイラル」という言葉を数年前によく聞いた。
物価が下がる ⇒ 企業が利益を出せない ⇒ 給与が下がる ⇒ 財布のひもが厳しくなる ⇒ 物価が下がる
このループがスパイラル状に発生し、皆がハッピーになれず、不景気が続く、という現象。
笑っていいとも!が昨日で終わってしまったが、ふと、モノだけでなく、情報の世界でも、似たような事が起こり続けているのでは?そんな気がした。
昔は、インターネットがなかったので、テレビや新聞、雑誌などは売り手市場だった。しかし、今はネットの普及、SNS、スマホなどの影響で、情報が溢れかえっている。
上述した(モノの)デフレスパイラルも、ループが発生する原因は、製造自動化や効率化、海外工場での低コスト生産などによる、企業努力だったりする。つまり、企業は消費者・顧客のために「うまい、早い、安い」を追求し続けつつ、利益を追い求めるが、企業間の競争が続くと、物価が下がり続けつつ、最終的には薄利多売型企業が市場を席巻する。ITの進化や、資本主義に基づくグローバルの競争は、この「うまい、早い、安い」化の進行スピードを、「誰が得してるの?」と愚痴をこぼしたくなるくらい、上げ続けて来た。
これを、「モノ」を「情報」に置き換えても、概ね似たような現象が起こっている気がする。(言語の壁があるので、現象は日本国内だけだが)
「人間の欲望に従えば、そうなる」と諦めざるを得ないのかもしれないが、なんとも切ない。
タモリさん、32年間、本当にお疲れさまでした。
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