2016年11月29日火曜日

(310) 輪廻転生とReincarnation

ライオンキングにある歌『Circle of Life』を聞くたびに思うんだが、輪廻/転生に対して、あまり違和感を感じない我々日本人の感覚と、自分の魂は自分だけのものであるという傾向が強い(多分キリスト教を信じていると思われる)アメリカ人の感覚。
 
日本人の、全般的に自我が弱いという特徴とも根っこで繋がっている気はするんだが、これは非常に大きな違いだと思う。
 
一方で、この数十年、世界は間違いなく画一化の方向に向かっている。交通手段の発展(飛行機等)に続き、IT・ネットワークの発展に伴い、物理的な距離という面でも、心理・情報のやり取りという面でも、人間にとって地球が小さくなっており、多分、世界中の文化が急速な勢いで混ざり合っている。
 
バベルの塔を高くしすぎて、神様の怒り(?)を買ってしまい、互いに言葉を伝えられない時代から、今は逆に、バベルの塔の別の階に住んでいた人達が、お互いにお互いの言葉を理解する時代に入っているのかもしれない。
 
日本人の中にも昔と比べると、『個性』が強い人が増えている。
 
また、人間という生き物を人間以外の動物と区別し、特別視するのが当然のキリスト教圏でも、『ライオンキング』というライオンを擬人化した物語が受け入れられた。キリスト教だって、マクロでみれば昔からの教えを忠実に守る、保守的(Conservative)な人の割合は減っていると思う。
 
Wikipediaの、
『輪廻』 『転生』の日本語Wiki
 
『Reincarnation』の英語Wiki
 
この比較が面白い。
圧倒的に、Reincarnation(再生、生まれ変わり)の英語ページの方が情報が充実しているように思う。
 
案外、日本人よりも、「生まれ変わり」について真剣に考える人は、欧米の知識人に多いのかもしれない。
 
「死んだ後どうなるかは誰にも解らないんだから、そんなの考えてもしょうがないじゃん」
「生きている今の一瞬に最大限全力を注ぎ続けるのが幸せな生き方」
・・・みたいな感覚が今の私にとって「当たり前」なんだが、それは多分、ブッダ(お釈迦様)の教えや、日本人のご先祖様達の教育のおかげなんだろうな、と考えたりしている。
 
でも、多分、なんちゃって通訳みたいな仕事をしていなければ、こんな事は考えもしなかったんだろうなあ~

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