2016年11月25日金曜日

(292) 『自己責任』は英訳できない言葉

少しだけ驚いた後、「あ、そりゃそーか」と気付いたんだが、日本で良く言う所の
『自己責任』という言葉、これは英訳できない。少なくとも、英語にはそれに相当する言葉はないらしい。
 
参考記事
 
これを書かれている方は、「責任」(Responsibility)の方に注目されているが、ポイントは前半の『自己』の方だと思う。
 
元々、日本人は『自己』が極めて弱い、或いは、それを持たない人が極めて多い。
だからこそ、あえて『自己責任』と強調する事で、それを意識させようとするのが、『自己責任』という言葉。
 
アメリカ人は、『自己』があるのが当然で、それを強調する必要がない。だから、英語には『自己責任』という言葉は必要ない。多分、他の多くの言語もそうだと思う。おそらく、『自己責任』は、日本人ならではの言葉だ。
 
iPSの件が大騒ぎになっているし、これから話がもっと大きくなるだろうが、『自己責任』という言葉で話は終わりのような気がするのは、私だけなんだろうか?既得権を持っている側(大学組織や、Y新聞など)からの、トカゲのしっぽ切りみたいな事があっちこっちで起こるんだろうが、俺にはこれが、『いじめ』にしか見えない。
 
家賃6万2千円のアパートに住む48歳の男性を、日本中で寄ってたかっていじめてる姿を大人が現在進行形で見せてて、「いじめは絶対ダメ!!」って子供達に言えるんだろうか?・・・少なくとも私には言えない。
 
 
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10/15  13:30追記
 
と思ったら、「自己責任」の英語があった。
self-responsibilityではなくて、personal responsibility
 
 
(引用)
Personal responsibility, particularly as it relates to study skills, is taking charge of one’s own learning. It implies completing assignments on time, studying for tests, taking the responsibility for one’s own learning mistakes or failures, and performing to the best of one’s ability. Personal responsibility recognizes the importance of parents and teachers as learning partners but puts the student in charge.
(引用終わり)
 
学生(student)向けのアドバイスというのが何とも言えず切ない。
take charge ofは、『責任を持つ』という意味。
 
課題(assignment)を時間通りに仕上げ、テストの勉強をし、自分の学びの誤りや失敗に責任を持つ。そして、自分の能力(ability)を最大限発揮する。
Personal responsibilityとは、一緒に学ぶパートナーとして、両親や先生が大切である事を認識しつつ、その学生自身が責任を持つと言う事。
(英訳には責任持ちませんが、だいたい、こういう意味だと思います)
 
・・・(われわれ、日本人全体に対して)
「学生気分のまま、なんでもかんでも人のせいにして逃げるのは、もう、おやめなさい。」
 
と先生に怒られちゃった気がしてしまったのは、私の気のせいでしょうか orz

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