橘玲さんの公式サイトより。
伽藍(閉鎖空間)とバザール(開放空間)
ネガティブゲームとポジティブゲームという見方、とっても面白い。
ちなみに、この記事にある、
「他人と同じことをして、けっして目立たないこと。」という、若者を支配するルール、
弊ブログ(254) 【他人に安易に同調するのはやめよう】・・・元ネタ、玄侑宗久さんの、朝日新聞の記事。
ここに書いた、「他人に安易に同調しがち」という特徴そのもの。
つまり、伽藍で生き残るための最適戦略が、「他人と同じ事をして目立たない事」であり、「他人に同調する事」
・・・日本と言う国で、いじめを無くすことがいかに難しいか、暗示している気がする。
伽藍(閉鎖空間)内部で生じるのが「世間」であり、
バザールでは「世間」的なものは生じにくい。
日本の閉塞感をぶっ壊す事を考える時、伽藍化している日本の企業、組織、或いは日本社会そのものを、バザール化できないか、というイメージを持つ事は、結構重要かもしれない。
このYahooブログの世界は多分「バザール」だ。
基本的には、出入り自由であり、閉鎖空間だとは思えない。
しかし、匿名ブログの世界の問題は、「匿名の上げ足とり」「匿名の批評家」が現れた時、しんどい思いをして、それを押しのけるメリットが少ない事。いくらここに頑張って記事を書いたって、所詮はmichitenjiは匿名。小遣い稼ぎに結び付けるのは難しいし、匿名の「友達」や「知り合い」がたくさんできたところで、リアルの世界の人脈としてはほとんど役に立たないと思われる。やはり趣味としてやるのがいい気がする。
では、「Facebook」の世界はどっちなんだろう。
現時点では、「伽藍」的に使っている人が大多数を占めている気がする。そもそもSNSを使う目的は、荒れ過ぎる傾向があるネットの世界から一歩距離を置き、かつ、リアルの世界よりは気楽に、楽しく喋りたいという事だろうから、「伽藍」として使うのが普通なんだろう。
しかし、Facebookの機能だけを見れば、「バザール」化する事は十分可能だと思う。「バザール」としてFacebookを使って、何をしたいのかという戦略は必要だろうが、みんな実名だし、可能性はいくらでもある気がする。これからどう進んでいくんだろうか?
既にそういう傾向を感じるが、「漢字仮名交じり文」という素晴らしい日本語のメリット故に、日本人が使う「Facebook」の世界が急速に発展している気がする。ある意味「日本語Facebookの世界のガラパゴス化」なんだが、携帯電話のガラパゴス化(懐かしのi-modeとか)とは違って、別に今のまま突き進んで構わないような気もする。
個人的には、匿名の傘に隠れて卑劣な言葉を吐いたり、卑怯なやり方で実名の人達を攻撃する人達がどうしても好きになれないので、Facebookの実名の世界に、もっと元気になって欲しい。Twitterは実名なのかどうか怪しいアカウントが多すぎる気がするので、同時に廃れていったりして。
でも、Facebookの課題はマネタイズをどうするかになるかも。
・・・伽藍とバザールから話が逸れてしまった。
いずれにせよ、伽藍の中でのネガティブゲームは気が滅入る。絶対、ポジティブゲームの方が楽しい。
日本中の伽藍が解体に向かい、その分、バザールがいっぱいできた方が、多分楽しい世の中になると思う。
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