今日の朝のめざましテレビ(フジテレビ)に、BIG BANGが登場し、
ダンスと歌を披露していた。
BIG BANG
韓流スター、フジテレビと言えば、「2011年のフジテレビ騒動」を思い出す。
この話を見ると、"nationalism"とパトリオティズムの事を、つい考えてしまう。
今日のBIG BANGが登場した、めざましテレビの放送を見ても、多分、
様々な感想を持つ視聴者がいるだろう。
まず、できるだけ主観を抑え、極力客観視して俺の目で見た感想は、
①多分、BIG BANGのダンス、歌のパフォーマンスは、
ヨーロッパで高い評価を受けている事実から判断しても、レベルが高いんだと思う。
今日のめざましテレビでは日本語の歌詞で、歌っていた。
②めざましキャスターの人達からの質問に対して、日本語で応えていたが、
やはり、日本語ネイティブの俺が聞くと「片言(カタコト)」感が否めない。
③普通の日本人の若者に比べると、「テンションが高く」「ペコペコしていない」
今日の朝読んだ、SAPIOもそうだったが、
やはり、同じ黄色人種で、ご近所の国である、中国と韓国に対しては、
どうしても日本人の多くが、複雑な感情を持ちやすい。
人間対人間、国民対国民、一方だけが反感・憤りを持つという事はあり得ず、
トータルで見た時の、日本人側から中国人、日本人側から韓国人に対しての反感、憤りは、
多分、それと同じくらいの量の、
中国人側から日本人側へ、韓国人側から日本人側への反感、憤りという形で存在していると
理解した方がいいと思う。
喧嘩と同じで、
どっちが先に手を上げたか、どっちが正しいか、という議論をし過ぎる事は多分不毛で、
アジア全体としての利益を考え、それぞれが感情的な部分を極力減らすべく、
粘り強く、互いに、草の根レベルでの努力を続ける事が非常に重要だと思う。
そう言う観点に立って、上記した、BIG BANGの人達のめざましテレビへの出演時の
①~③の状況について、これも極力感情を排し、感想を述べたいと思う。
まず、
①BIG BANGのダンス、歌のパフォーマンスについて
ダンスは、俺自信やった事がないので、凄いのか凄くないのかが正直、解らなかった。
歌については日本語の歌詞自体には、あまりメッセージ性を感じなかった。
リズム感が取れる歌詞なんだろうが、「心を打つ」というような歌詞ではなかったと思う。
しかし、母国語が韓国語である彼らが、日本語の歌詞で歌う事は、相当努力が必要だったと思う。
彼らは、ヨーロッパでのスピーチで英語も綺麗な発音で喋っていたから、
少なくとも3ヶ国語(韓国語、英語、日本語)を勉強している。
俺は、日本語(ネイティブ)、英語(第二外国語)だけだ。
②BIG BANGの片言の日本語について
自分の母国語である、「日本語」の喋り方のイントネーションが変だと、
何とも言えない「違和感」をつい、感じてしまう。
しかし、逆を考えれば、俺の日本人英語を聴いて、アメリカ人は、
「変な発音の英語喋るな、この日本人は」と思っているだろう。
英語を頑張って喋っている俺の立場からすれば、
「自分の母国語でもない、英語を喋ってやってるんだから、発音が変な事ぐらい我慢しろ」
と思うから、逆にBIG BANGの人達の立場に立てば、
「日本語の発音がおかしい事くらい我慢して」と考えて当然だ。
そう考えると、俺の方は、彼らが、より上手に喋れるであろう、国際語の英語ではなく、
わざわざ「日本語」で喋ってくれた気遣い、心配りに感謝するのが筋だろう。
③BIG BANGがペコペコしていない事について
正直、
「特に(俺がオッサンなので)若い人は、テレビのような公共の場でハシャグのはみっともない」と、
儒教精神を持つ俺は、とっさに感じてしまった。
もし、彼らの顔が欧米人(白人)であれば、多分、俺は何とも思わなかっただろう。
しかし、顔だけ見れば、日本人と同じ黄色人種なので、つい、そう思ってしまった。
これは、多分、難しい。
多分、韓国も儒教国だから、BIG BANGの若者達も、
韓国の飲み会の場とかでは、「年上の人に向かって正面を向いては飲めない。斜め方向を向いて飲む」的な、
教育を受けている、或いは、もしこれから自国、韓国でそういう場があれば、
そのように先輩達から指導されると思う。
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と、ここまで腹に落とした上で、フジテレビに、
韓流スターが大勢出ているという事実を、俺はどのように腹に落とすべきか?
(実際、先週土曜日の「めちゃイケ」でも、岡村さんが「少女時代」にメロメロな状態だった)
きゃりーぱみゅぱみゅさんや、AKB48のように、
日本人の若者、アイドルで、ファッションセンスや歌、ダンスの実力が優れた人は大勢いる。
しかし、男性アイドルグループを思い浮かべると、
SMAP(アラフォーの俺と同年代)以外で、中国、韓国等のアジアで大人気となっているグループが、
思い浮かばない。(日本では「嵐」が大人気だが、多分、海外での人気はSMAP程ではないと思う)
グローバル目線では、アイドルや音楽、ダンスグループの世界でも、
多分、日本人を、韓国人が脅かしつつあるんじゃないかと思う。
でも、中国人アイドルは、「女子十二楽坊」以来、あまりテレビで見かけない。
と言う事は、韓国は、日本のような先進国に相当近づき、
中国は、経済的な発展は著しいが、まだ、アイドルの世界では洗練された若者が出てこない
という段階なんじゃないか、と想像する。
上述した「フジテレビ騒動」に関しては、「フジサンケイグループ」であり、
俺の知る限り、「産経新聞」は、「朝日新聞」に比べると、韓国びいきの傾向は感じない。
と言う事は、フジテレビのコンテンツの中で、
韓流スターの占める割合が増えていると言うのは、
携帯電話でSamsung製がシェアを奪っているのと同様、
「実力で負け始めているから」と素直に認めるのが妥当だと思う。
(パトリオティズム的に考えてもライバルに追いつかれている事には、悔しさを感じる)
ハードウェアである携帯電話と違い、テレビ/芸能の世界は、
「テレビ側が流行を作り出す」という側面が強い気がするから、
多分、上述したフジテレビ騒動につながったんだと思うが、
むしろ日本人が謙虚に学ぶべきなのは、
BIG BANGの人達のような、力強さ、たくましさ、
片言であっても、相手の言葉を喋り、相手の文化圏に入ろうとする積極性じゃないかと思う。
今週の日経ビジネスの特集にあったように、
ごく少数の、日本人の若い人の中には、海外に飛び出して、
海外のルールで勝負しようとする凄い若者もいるが、
全体としてみれば、やはり「日本国内で縮こまっている」という傾向が、
俺を含め、日本全体に言えると思う。
韓国は韓国で、格差問題、少子化問題は日本以上に深刻なように見えるが、
韓国人で世界の第一線で活躍している人、企業からは、学ぶべきものが非常に多いように感じる。
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