2016年11月16日水曜日

(16) 株価上昇の重要性(世代間格差対策)

2013/2/8 加筆・修正
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(言葉の定義)
A層株主 : 創業者一族などの、大口ホルダー
B層株主 : 株式市場での売買を行う、自分も含めた一般投資家
C層株主 : 株を始めたばかり、優待狙い、或いは資産の制約がある等の理由により、最小単位の株を持つ投資家
D層 : 当該銘柄を所有していない方
 
狩猟民族である欧米発祥の株式システムをイメージしやすくするため、
投資家を「ライオン」、労働者(社員など)を「働き蜂」と例えた。
農耕民族である我々日本人は、「労働」が国民の3大義務の一つである事に象徴されるように、
「働き蜂」的な労働を尊び、「ライオン」的な金儲け欲求を、潜在的に嫌う傾向がある気がする。
・・・タテマエはそうではないが、ホンネでは、「株式投資」=「ギャンブル」的な認識をされている気がする。
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私はS社のB層ライオン(少数株主)。
頑張って貯金したお金で、やっとライオンになれた。

就職氷河期に就職して、辛うじて入れた会社で正社員として頑張って、
こつこつボーナスを貯金して、やっとライオンになれた。

日本にいる人は、お金さえ貯められれば、誰でも上場企業の
B層ライオンになれる。
S社のA層ライオンの方々も、もちろん、別の会社のB層ライオンになれる。

しかし・・・

私と同様の氷河期世代以降、正社員の椅子に座れなかった人達、
今の就職活動は、私が行っていた当時よりもさらに厳しいと聞いているが、
正社員の椅子に座れず、自分の希望と違い、やむを得ず派遣社員やアルバイトをしている人が、
B層ライオンになるのは非常に厳しい。

「それはセーフティネット、政府の役割」とか、
「最近の若い者は努力が足りない、根性がない、草食系だ」
とかいう考えは、
金持ち、逃げ切り、年寄り層のエゴ、言い訳だと思う。

セーフティネットを作るにも金がかかる。日本は借金だらけ。
金持ち、逃げ切り、年寄り層は、人数も多く、選挙に行く率も高いので、
なんだかんだ言って、年寄り優遇の政治家に賛成する。
政治家も年寄り層の顔色をうかがうので、政策が年寄りに有利に。

これが、私が考える、今の日本の構造的な問題。

じゃ、どうすればいいのか?

もちろん、そんなに簡単な解決策は存在しない。
しかし、少なくとも、100株(5万円弱)でも購入できるS社の株価が上昇すれば、
優待品も期待して購入する若い人(C層の若いライオン)にお金が回る。

そうすれば、何もしないよりは、私よりも(私だって、まだまだ若いが)
さらに若い人が元気になる。
金を使う余裕が少しでも生まれ、景気が良い方向に回る可能性が少しだけ上がる。

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