2016年11月21日月曜日

(142) 民主党と共和党(アメリカ)

世界GDP一位のアメリカ、
1776年の独立宣言により成立した国家であり、
「国単独での歴史」という意味では、非常に若い国である。
 
1776年と言うと、日本は江戸時代のど真ん中。
水戸黄門さん(徳川光圀)が亡くなったのが1700年。
暴れん坊将軍(徳川吉宗)が亡くなったのが1751年。
 
マシュー・ペリーによる黒船来航が1853年。
 
と言う事は、アメリカは独立宣言1776年7月4日の後、わずか77年後に、
でっかい黒船を持った海軍を持ち、太平洋を越えて鎖国をしていた日本に開国を迫った。
この(独立宣言から黒船来航までの)77年の間のアメリカの発展スピード、
「1回目の日本の奇跡」である、明治維新後の日本の急速な発展と、いい勝負かもしれない。
 
そして、この
「急速な変化を前向きに捉え、"fair"じゃない既得権の発生を許さない勢いで、
激しく新陳代謝を行い、どんどん変わって行く」
というアメリカの国民性、強さは、今も変わっていない気がする。
・・・個人的には、そんなに変わり続けてどこ行くの?と突っ込みたい衝動に駆られる事も多いが。
 
Facebookのミッション「世界をよりopenで、よりconnetctedにする」というのは、
なんとなく、アメリカという国の哲学、そのものじゃないかとすら、感じている。
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そのアメリカの2大政党制、勉強する価値があると思う。
結構深い意味がありそうなので、俺自身、理解するまで、
慎重に考察していきたい。
 
民主党(アメリカ)
共和党(アメリカ)
 
「本音(ホンネ)」と「建前(タテマエ)」という日本語、
これらの単語に、ぴったりあてはまる英単語は存在しない。
と言う事は、おそらく、
アメリカ人には、
「『ホンネ』と『タテマエ』が、自分の心の中に両方存在する事を認める」という概念がない。
 
日本人の「(腹黒い?)オトナ」である自分からすると、
人間誰しも、「善の部分」(普通は「タテマエ」)と、「悪の部分」(普通は「ホンネ」)
を持っているのは当たり前であって、子供から成長し、大人になる過程で、
その両方が心の中に生まれるのはやむを得ない事だと、当たり前に考えているが、
おそらく、英語という言語の制約上、それが容易じゃないのが、アメリカ人という人達だ。
(現代ヨーロッパ人は、多分、もう少し日本人的な「オトナ」なやり方を長い歴史を経て熟知しているので、
多分、アメリカ人よりも、「ホンネ」と「タテマエ」の使い分けが上手な気がする)
 
おそらく、大航海時代の後、
ヨーロッパの国々の閉塞感が嫌になって、ヨーロッパの国々を飛び出し、
新天地を求めた、ヨーロッパ人の中でも冒険心のある人達がアメリカに移り住んだ為だろう。
言葉は悪いが、「理想主義」「バカ正直」の傾向が強く、裏表のない人達が多い。
それは、今現在、実際のアメリカ人達とビジネスで付き合っていても、
感じる、アメリカ人全般の性格傾向でもある。
 
ところが、「理想主義」「バカ正直」であり続けるには、
(主にご先祖様達の考え方・文化の違いに起因する)考え方の違いによる衝突を、
前向き、建設的な方法で何とかする仕組みが必要となる。
 
これこそが、アメリカの2大政党制
「民主党」と「共和党」が成立した、最大の理由だと思う。
 
ビジネスをする場合、おそらく世界共通だと思うが、
「人種」と「宗教」について意見を衝突させるような危険を冒す事は、「タブー」である。
 
ところが、誤解を恐れずに言えば、
 
明らかに、
「日本人」と「欧米人」の顔は違うし、
「アフリカ系の人」
「インド系の人」
「ヒスパニック系(中南米系の人)
も、それぞれ顔が違う。
 
日本人が、人種差別を「ホンネ」と「タテマエ」で処理しようとするのに対し、
アメリカ人は、人種差別を「タブー」として処理しようとする。
ところが、国際結婚がいくら増えているとは言え、
 
「家族」の重要性は世界共通。
 
皆、自分の配偶者の選択は人生最大の関心事の一つだし、
自分の血のつながった子供、子孫の幸せを願うのも世界共通だから。
 
しかし、日本は、おそらく、原始的な人間の本能を世界で一番色濃く残している。
変わりつつあるとは言え、未だに、
「家」の過剰とも言えるような信仰を感じる。お化け番組、「サザエさん」は、その象徴。
 
多分、世界でトップクラスの自然災害が多い国だったので、
一神教の説得力が弱く(大自然の猛威の前では「神も仏もいない」と感じてしまう)、
家族を大切にする人間の本能が、世界で似たような国が見当たらないくらい色濃い形で、
残っているんだろうと思う。
 
話がそれてきたので、次の投稿で、アメリカの「民主党」と「共和党」の話に戻します。
・・・つづく。

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