2016年に入ってからの一連の週刊文春さんの報道、それによって世間から袋叩きに合う有名人の方達の姿を見て、「週刊文春さんって戦争中の憲兵の方達と似たような役割を果たしているのかな」と感じた。
憲兵(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%86%B2%E5%85%B5_(%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%BB%8D)
憲兵から「非国民」と言われないよう、庶民がビクビクしていた時代と、芸能人・政治家などの有名人の方達が週刊文春さんの不倫や経歴詐称報道を恐れる時代。立場は全く違うが、取り締まられる側の心理的には似ているように思う。
最初、ネット憲兵の旗振り役的な存在が週刊文春さんなのかと思ったら、どうもそうではなく、従来メディア、匿名ネット、さらにはyahooニュースやBlogosの匿名と実名コメント、最近はNewsPicksのコメント欄にすら、それに近い雰囲気を感じることがある。
ネット憲兵は組織化されておらず、常識的な人もいるが、一部に行き過ぎた正義感を持っている人達がいる。
戦時中は「敵国には日本は何があっても負けない。敵国を利するような発言や日本の方針に歯向かう者は厳しく処罰するのが正義」という一部憲兵の思い込みだったが、今のネット世論で怖いのは「人の上に立つ人達や有名人、政治家などは完璧であるべきで、間違いや傲慢さ、不正、賭博、不倫、一切許すべきではない」的な強過ぎる思いこみを持っている一部憲兵。
不正を一切許さず、正義感に酔いしれた憲兵的な人の声を、必要以上に大きく感じてしまう世界になっているように思う。
憲兵から「非国民」と言われないよう、庶民がビクビクしていた時代と、芸能人・政治家などの有名人の方達が週刊文春さんの不倫や経歴詐称報道を恐れる時代。立場は全く違うが、取り締まられる側の心理的には似ているように思う。
最初、ネット憲兵の旗振り役的な存在が週刊文春さんなのかと思ったら、どうもそうではなく、従来メディア、匿名ネット、さらにはyahooニュースやBlogosの匿名と実名コメント、最近はNewsPicksのコメント欄にすら、それに近い雰囲気を感じることがある。
ネット憲兵は組織化されておらず、常識的な人もいるが、一部に行き過ぎた正義感を持っている人達がいる。
戦時中は「敵国には日本は何があっても負けない。敵国を利するような発言や日本の方針に歯向かう者は厳しく処罰するのが正義」という一部憲兵の思い込みだったが、今のネット世論で怖いのは「人の上に立つ人達や有名人、政治家などは完璧であるべきで、間違いや傲慢さ、不正、賭博、不倫、一切許すべきではない」的な強過ぎる思いこみを持っている一部憲兵。
不正を一切許さず、正義感に酔いしれた憲兵的な人の声を、必要以上に大きく感じてしまう世界になっているように思う。
幻想・妄想と言ってしまえばそれまでなんだが、「世間」「空気」のような、敵には回したくない、得体の知れない日本人の集団心理のようなモノを私は感じる。大勢のネット憲兵はそれを利用しているだけなんだが、一度そうなると止めるのが難しくなる。
震災からの復興の時や、敗戦後の焼け野原からの復興など、日本人皆が向かう方向性が誰の目で見ても解りやすい時には、皆迷いなく、同じ方向に団結して進むことができるが、慢性的な課題が増え、庶民の不満や不公平感が溜まってくると、不満がありとあらゆる所で噴出し、しばしばその怒りは解りやすい悪役を作り、そこに集中攻撃が向く。
既存メディア(テレビ、新聞、雑誌)も一歩間違えば怒りが自分達に向く怖さを良く知っているから、結果として皆が憲兵に思い切って逆らえない。それがさらに、憲兵達を勢いづけ、正義感に酔いしれさせてしまう。
昭和の頃には許されていた「本音と建前」の使い分けが認められない世界になりつつある。
また、ちょっと前までは、「ネットは見ない」が機能したが、今はネット憲兵の集団心理の反感を買ってしまうと社会的に抹殺されかねないレベル。
あえてやや大げさに書いたが、ネットで「甘粕事件」を調べ、現在に通じる雰囲気を感じた。甘粕事件は開戦前の1923年。
その後日本は戦争に突入し、甘粕事件から20年後、庶民(マスコミも?)は正義感に酔いしれた憲兵の言論弾圧を恐れ、敗戦という巨大な外からの変化が起こるまで内側からは変われない時代が続いた。
甘粕事件 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%98%E7%B2%95%E4%BA%8B%E4%BB%B6
昭和の頃には許されていた「本音と建前」の使い分けが認められない世界になりつつある。
また、ちょっと前までは、「ネットは見ない」が機能したが、今はネット憲兵の集団心理の反感を買ってしまうと社会的に抹殺されかねないレベル。
あえてやや大げさに書いたが、ネットで「甘粕事件」を調べ、現在に通じる雰囲気を感じた。甘粕事件は開戦前の1923年。
その後日本は戦争に突入し、甘粕事件から20年後、庶民(マスコミも?)は正義感に酔いしれた憲兵の言論弾圧を恐れ、敗戦という巨大な外からの変化が起こるまで内側からは変われない時代が続いた。
甘粕事件 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%98%E7%B2%95%E4%BA%8B%E4%BB%B6
終戦後の世間からの元憲兵に対しての厳しい意見(揺り戻し・反動・復讐)の例
「大谷敬二郎のにくまれ憲兵」
なぜ我々日本人は行き過ぎた正義感を振りかざす憲兵を止められないのか?
という問いは、
なぜ我々日本人はいじめを止められないのか?
に似ている。
おそらく、日本人の自我の弱さが根本原因。
他人に安易に同調するのはやめよう。
(254) 他人に安易に同調するのはやめよう
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