(オリジナル記事作成日時 : 2014/7/23)
昨日からどうしても頭から離れないんだが、私の頭の中で、どうしても
昨日からどうしても頭から離れないんだが、私の頭の中で、どうしても
「アナと雪の女王」と
「俺はまだ本気出してないだけ」
この二つの作品が重なってしまう。
*王女様とアラフォーのおっさんの主人公、ディズニーとヘタウマな作家さんの青野春秋さん、
普通に考えれば、似ているところなんてどこにもないはずなんだけど・・・
俺はまだ本気出してないだけ(IKKI作品紹介)
俺はまだ本気出してないだけ(映画)
let it goの歌詞の中の、「The past is in the past」(過去はもう過ぎたこと)、
「俺まだ」の方では、夢の中で自分の若い時の自分達(中学生、高校生、フリーター時代)が言い争って喧嘩して、幼い自分や神さんが出てきて、仲裁したり、抱き合ったりする表現がある。現実はそんな感じだよな~、と共感する。
誰もがエルサのように氷の城を作る事ができる能力や、髪の毛や服装を変えて(他人から見て)カッコよく、美しければいいが、現実の人の大多数は、『ありのまま』の自分を人様にさらけ出すのは、洗ってない大根を土がついたまま食事に出すようなもの(by 美輪明宏さん)だろう。「アナ雪」は素晴らしいが、「俺まだ」の切なさ・苦笑いの方が、私には合っているような気がする。
『俺まだ』のマンガは、一部のコアなファンには「神マンガ」と評価されたようだが、そのファン層以外には全く受けなかったらしい。でも、映画化された。一方で、マンガの方はハッピーエンドじゃない、切ない結果がたくさんあるんだが、それはあまりにも切ないので、希望が持てるような内容に、映画は作り直されていた。
『アナ雪』の方も、元の話はアンデルセン童話の「雪の女王」。アンデルセン童話って、人魚姫とかもそうだが、元の話は結構バッドエンド、悲しい終わり方が多い。人魚姫も、確か元ネタのアンデルセン童話では、最後人魚姫は泡になって消えてしまう話だったと思うが、ディズニーのリトル・マーメイドはハッピーエンド。
こういうのも、なんとなく相似形を感じる。
『俺まだ』の単行本の後ろのキャッチコピー、「あの感動と苦笑いを再び」というのが、個人的にツボだった。
感動と涙、笑いも大切だが、アラフォーになると苦笑いさせてくれる作品の味がたまらなくなる。
俺はまだ本気出してないだけ(無料ためし読み)
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以下、2015/6/4追記。
いろいろネットで賛否両論ある、高知に移住した人のブログ記事。
http://www.ikedahayato.com/20140702/9075008.html
まとめとしては本当にうまい。能力も高いし、労力も使っただろう。
もしこれが、「俺まだ」の売り上げに貢献し、コンテンツを作る人達にお金が還流されたなら、否定しないでいいと思う。
だが、結果として月刊IKKIは休刊。上の公式の無料試し読みのリンクは無効になった。
自称プロブロガーの人は、公式サイトで無料公開されているページ以外を使って、まとめを書いている。
このまとめがあることで、Amazonで買った人もいただろうし、逆にまとめを読んで満足して、購買行動を取らなかった人もいただろう。
コンテンツの権利保有者側がそのバランス(どこまで無料試し読みで公開し、どこからを非公開にするか)に苦慮するのはやむを得ないが、関係ない第三者がそれを勝手にやるのは問題だと思う。
仮に似たようなこと考える人が多数発生し、一人一人は別々のページを引用したとしても、漫画の複数のページがネットに出てしまえば、購買行動を取る人は減ってしまう。
コンテンツを作る人が儲かる仕組みを維持しないと、日本ではコンテンツを作る仕事が割に合わなくなってしまう。
「まとめ」とか、「キュレーション」は、それが少数である間はコンテンツ作成側と利害が一致することもあるかもしれないが、増えすぎると皆が食い合い、ありとあらゆるもののデフレ化(金銭的価値低下)を招く。
私の肖像権とNHKさんの著作権を無視した72時間ひとりカラオケの映像が、Dailymotionで2年近く出続けてしまっている事が象徴するように、言論の自由と著作権や肖像権がぶつかった時、一時的にごまかせても言論の自由が勝ってしまう。
デジタル化、通信の発達で、コピぺ可能なコンテンツの金銭的価値の低下、デフレ化には抵抗できない。
だが、皆がよく考えないと、中長期レンジではコンテンツの劣化が進み続けてしまう。
価値がある付加価値を創った人に、きちんとお金を渡さないといけない。
株とか、土地とか、資産運用とか、お金は寂しがり屋なので、資本主義は放っておくと金がある人の所にさらに金が集まる仕組みだが、デジタル化、ネットワークが発展しすぎた今、資本主義に任せたままでは、世界中でありとあらゆる所で、現状の社会がシステムとして持続不可能であることが、そろそろ見え始めていると思う。
3 件のコメント:
イケハヤさんは、さすがに最近はこの種の漫画の一部コピペ記事は書かなくなったようだが、WELQ騒動に端を発したキュレーションサイトの非公開化、世間からの不満が爆発した原因はこれだと思う。
つまり、結果として『オリジナルコンテンツ作成者が金をかすめ取られたような不満を持つ』という問題を、キュレーションサイトはその特性上持つ。
さらに、市場全体もデフレ化させる特徴があるので、イケハヤさん(だけが悪い訳ではないにせよ)のように、『俺まだ』を育て、今後も育てる可能性があったIKKIという場所を壊してしまう。つまり、新しいオリジナルコンテンツを作る人達が、もう生れなくなってしまう。
だが、ネットの特性と言うのがそもそもそういうものなので、どうにもならないようにも思う。
5年前(2013年)放映されたドキュメント72時間のひとりカラオケの映像は、NHKさんの粘り強い抗議(?)のおかげなのか、少なくともネット検索では見つからなくなった。
だが、うちの実家だけを考えてもお袋が録画してくれた映像がまだ残っているので、掘り出されて出てくる可能性はある。
5年前と同様、今日からまたしても切ない再就職活動中の既婚子持ちの中年男性(しかも前回は30代だったが、今回は40代で、より深刻化)になってしまった私。
前回のような奇跡が起こっても、今度はテレビ出演は絶対に断るだろう。再就職先が決まって落ち着くまでは、惨めでみっともないので、人と会いたくない、そういう気持ちがとても強い。
このコメントを、「こんな事もあったなあ」と落ち着いた気持ちで振り返れるよう、仕事を早く決めなければ。と言いつつ、焦ってブラック企業に勤めてしまうと、坂道を転がり落ちてしまい、履歴書がさらに汚れてしまう。
人生、なかなか思い通りにいかない。
新しい会社に入って6ヶ月目、なんとか生きてはいるものの、仕事はかなり厳しい状態。
40代で新しい仕事を覚えるのは容易ではない。これまでの経験やキャリア、仕事のやり方や人脈は、悲しいが周りの正社員の人達のレベルに遠く及ばない。
今、自分に出来ることをコツコツとやるしかない、積み上げる速度は遅くても、少しでも効率的に、心身を整えながら生きていくしかない、と解ってはいても、将来への不安、過去の後悔にしばしば襲われる。
会社はブラックではないんだろう。日本の会社はどこも皆、こんなもんだろう。今までが楽をしすぎた。20代半ばで一度ドロップアウトし、30代に楽をしてしまったのは、サラリーマンとしては致命的だったんだろう。
でももう、取り返しがつかない。
それでも生きていくしかない。この俺の人生を、俺自身が正面から受け入れ、認めないと、慢性的なうつ状態は解消しない。
ありのままで。
俺はもう、本気出した。これが俺の人生だ。
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