2016年11月30日水曜日

(388) 『はやめる』(理解しにくいサマータイム)

知恵袋で思いがけず面白い頭の体操ができた。
 
 
「サマータイムですが、1時間早めると書いてありますが、1時間遅くする。ではないのでしょうか?」
という疑問。
 
私なりに理屈っぽい回答しておいたが、この疑問自体を考えるのが頭の体操になった。
 
この記事で書いた事と似ている。
(364) 「前後」と時間、空間
 
多分、脳が混乱するのは、こういうのを分けて考えるようには脳ができていないからだ。
 
「早める」という言葉には2つの使い方がある。
 
「集合時間を早める」の場合 : 10時待ち合わせを9時に1時間早める
「時間が経過するスピードを早める」の場合 : 時間が経つのが早い。時計の針を9時から10時に進めて、時間が経つのを人為的に早める
 
概念としては両方とも理解できるが、上述のサマータイムの脳の軽い混乱は、こういう人間の脳が、絶対座標的(鳥の目目線的)に考える事、相対座標的(虫の目目線的)に考える事、それぞれを無意識に、両方を別の事として分けずに情報処理する特徴を暗示しているように思う。
 
遅くする」という知恵袋質問者さんが使っている疑問にある言葉も同様。
①(時計の針を)9時から10時に遅くする
②時間の経過を1時間遅らせて、10時を9時にする
 
全く逆の①と②のどちらを示しているかが解らなくなる。

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