2016年11月16日水曜日

(37) 東大秋入学(大賛成)

2012/2/26 加筆・修正
**************************************
先週の日経の一面発表。
東大秋入学移行へ。
 
これは画期的なアイディアだと思う。
世の中には頭が良く、勇気がある人がいるもんだ。
久しぶりに、日本の将来に大きな期待が持てる大ニュースだ。
 
自分の大学生時代を思い出すと、大学受験勉強の反動で、大学4年間は自由気まま、勉強もろくにしなかった。
4年生を卒業したら、突然社会人(正社員)、最初の会社は典型的な日本企業だった。
そのまま社畜的な考えを徐々に植えつけられていき、会社にどっぷり。
今思えば、運良く現役で大学合格しちゃって、運良く(?)勉強もしないのに大学を4年で卒業でき、
そこまで回り道が少なかった事が、その次の苦しみに繋がっている事に気付く。
 
最初の会社は、結局メンタル的に参ってしまい、3年半で辞めてしまったが、
その後、「社畜になりかけていた」、「辞めて良かった」、と開き直れるまで(洗脳が解けるまで?)には
相当の年数がかかった。
 
今の外資系の中小企業に入って、もう12年目になる。
平社員だが、家庭も円満、2人の子供にも恵まれ、とっても幸せだ。
 
最初の会社を辞めて良かったのかどうか、これは死ぬまで、
ひょっとしたら、死ぬ時にも解らないのかもしれないが、
生きている間は、過去の選択が「正しかった」と認めて行かないと、
気持ち良く生きていけない。
 
もし、大学を出た後、ギャップターム(秋卒業なら、10月~就職までの3月)があれば、
俺はその時何をしていただろうなあ・・・
金があれば海外旅行、なければ国内の放浪の旅、今なら、東北のボランティア、
いろいろやって、自分が本当に人生で何をやりたいか、貴重なモラトリアムを最大限有効に使わせてもらっていただろうと思う。
 
それがなかったから、最初の会社を辞めた後の
「辞めない方が良かったのか?」
「前の会社の先輩、環境の方が良かったなあ・・・」
的な、洗脳が解ける過程での苦しみがあったのかもしれない。
 
ギャップタームがあれば、最初の会社に入らなかったかもしれないし、
最初の会社にいろいろ考えた末、心から納得して入社していたのであれば、
そのまま定年まで勤め続けていたかもしれない。
 
今思えば前の会社の事が夢に出て来る期間を加えると、
洗脳が解けまで(「社畜は嫌だ」と言えるようになるまで)に10年近くを要したようだ。
 
でも、その洗脳を周りの人の助けを借りながら、自分自身で解いていく苦しみがあったからこそ、
「『企業の世間的責任』という言葉を世の中に広めたい」
という夢に到達できたような気もする。
 
いずれにせよ、息子たちの幸せを考えたら、
ギャップタームには超大賛成だ。
 
息子達よ、「道という道は全て天竺に通じる」
 
回り道をしてもいい。
「私が幸せでありますように。私の親しい人が幸せでありますように。生きとし生けるものが幸せでありますように」の精神を忘れないようにしつつ、生きたいように生きろ。今の俺自身がまさにそうであるように、人生はとっても楽しいものだぞ。

0 件のコメント: