2016年11月29日火曜日

(307) ドラクエ (「遊び人」と「賢者」)

ドラクエ、懐かしい。
初代ドラクエが、発売前に少年ジャンプで紹介された時から、ずっとファンだった。
 
ドラクエⅠ~Ⅳ(ファミコン)
ドラクエⅤ・Ⅵ(スーパーファミコン)
ドラクエⅦ(プレイステーション)
ドラクエⅧ(プレステ2)
くらいまでは夢中になったな。
ドラクエⅨ(ニンテンドーDS)
ドラクエⅩ(Wii、ネットワーク)
あたりからは、ゲーム以外にやる事が増えたせいなんだろうが、あんまりやらなくなってしまった。

最初の頃、まだ『バッテリーバックアップ』という革命が起こる前、ふっかつのじゅもんの、「め」と「ぬ」の見分けがつきにくく、「ふっかつのじゅもんがまちがっています」というメッセージに、何回かどん底の気分にたたき落とされたのも、今となっては、いい思い出だ。

ところで、ダーマの神殿での転職で、『遊び人』が『賢者』に転職できるというの、皆さん覚えておられるだろうか?
こんな記事を見つけた。とっても面白い。
http://d.hatena.ne.jp/drgqst/20071211/1197393192

この知恵袋のベストアンサーにも、深くうなずいてしまった。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1212595812
 
あの頃は、容量の問題があって、ゲームの『絵の美しさ』とか『細かいサブゲーム』みたいなものに対して今と比べるとプログラマー達の工数がかからず、(ひらがなだけの)セリフとか、シナリオ勝負だったんだろうな。小学生や中学生の頃には考えなかったが、完成度が高い、本当によくできたゲームだった。
 
ドラクエ、三国志(ナムコ)、三国志(光栄)、キングオブキングス(ナムコ)、ファイナルファンタジー(最初の頃)、蒼き狼と白き牝鹿(光栄)・・・オルドシステムでの子作りには、思春期の私、ときめいてしまったなあ。
 
いずれも、今もそのワクワク感を覚えている、これらのゲームには、小中高で夢中になってしまい、ど近眼になってしまったが、私の脳の成長に多大なる貢献をしてくれたのは間違いない。
 
『ゲーム脳』とか言われるが、ゲーム以外の事をやらない事(特に、家に引きこもって体を動かさない事)が問題なのであり、ゲーム自体は、個人的には別にそんなに害はないような気がする。脳へのインプットという点では、マンガや読書と似たようなものだと思う。我が子達も、週末にだけ、時間を決めてやらせているが、ゲームをやっている時は他の事が全く気にならないぐらい夢中になっている。
 
脳が求めているという事は、それだけ、脳の成長に繋がるインプットもあるはずだ。ドラクエの謎解きや、三国志の全体のバランスを見て行動の指示を決める時なんかは、結構頭を使う。小1の息子は、結構分厚いポケモンの攻略本を必死になって読んでるんだが、結構「漢字」の勉強にもなっているように思う。
 
ゲーム嫌いの大人は、「ゲームは絶対に脳に悪い」という結論ありきでものを考えるので、何を言っても無駄だろうけど。
 
ただし、最近流行りの、ケータイゲーム(モバゲーやGREEとか)は、パチンコ・パチスロに近い感じがする。パチンコ・パチスロは、統計・確率や、株で負ける時の心理状態が解るようになる、みたいな学習効果はあるかもしれないが、ドラクエや三国志みたいなのとは、ちょっと違う感じがしている。ま、それも時代の変化なんだろうが。
 
昔は社会現象になるほどドラクエが売れたのに、何故、今はそれが売れなくなったのか?消費者の嗜好が多様化したから、というのが一見その理由に思えるんだが、どうもそれ以外に何かあるんじゃないかと思う。大人の消費者の嗜好は確かに多様化しているだろうが、小学生や中学生の子供の目線に立てば、昔とそんなに大幅に変わってるだろうか?ギャンブル依存症の脳への快感は、時に人生を狂わせるほどの危険を秘めるが、ソーシャルゲームがパチンコ・パチスロに近い感じがするのが気になる。
 
大人だって、子育てや仕事そっちのけでギャンブルにハマってしまう人、日本中に山ほどいるだろうが、子供にとっての本来の仕事である『遊び』をそっちのけで、ギャンブル的なものにハマらせようとする意図があるなら、子供を守るためにも、何らかの規制が必要なのかもしれない。コンプガチャは「金を使わせ過ぎる」から規制対象になったようだが、金を使い過ぎなくても、子供達を依存症的な状態にしてしまうのであれば、問題かもしれない。
 
アラフォーのオッサンになったせいかもしれないが、どうも、アイドルグループや、綺麗なデザインのレアカードを全面に押し出したスマホ用のソーシャルゲームは好きになれない。ドラクエや三国志と違って、あんまり脳を使わず、脳が鍛えられないからかもな、と思った。

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