2016年11月29日火曜日

(305) 左顔と右顔(縦書きと横書き-3)


以前からずっと気になっていたんだが、自分の顔を鏡で見ると、自分の左側の顔の方が表情が柔らかで、右側の顔の方が厳しい顔をしている感じがする。今朝奥さんに頼んで、顔を久しぶりにじっと見させてもらったら、やっぱり奥さんも、左側の顔(私から見ると右側)の方が優しい顔をしているように感じた。

イメージや感情を担当する『右脳』の影響が出やすいから、顔の左半分に感情(本音)が現れやすいという説明には、非常に説得力がある。

あと、たまに音楽を聞いたり映画を見て涙が出る時、私の場合、先に涙がこぼれるのは『左目』だ。

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この話と、以前考えていた『縦書きと横書き』がピッタリ繋がった。
カチッと音がして、はまったような感じ。
 
(122) 続・縦書きと横書き
 
何故、縦書きの方が読みやすいのか?縦書きの本の方が多いのか?
何故、日本人は漢字仮名交じり文の脳へのインプットスピードが速いのか?
 
おそらく、速読が得意な日本人の多くは、
表意文字である漢字を右脳を中心に、

表音文字であるひらがな・片仮名・英語などを左脳を中心に使って読んでいる。
左脳と右脳を同時に使って漢字仮名交じり文を読んでいるから、速読ができる。
『漢字仮名交じり文は日本の宝』であり続けるには、それに合う、特殊な脳を育てる事が必要不可欠だ。
具体的には、小・中・高までの漢字の読み書きの繰り返し。その後も本を読み続けて、
多数の漢字と右脳とが視覚情報として繋がっているという、特殊な脳を準備する事。
 
一見不効率に見えるし、実際に不効率だと考える人も大勢いるだろうが、このシステムこそが、経験が蓄積されて、漢字を覚える程速読能力が上がり、年を取るほど能力が高い(はず)という年功序列をサポートしているのかもしれない。
 
「漢字仮名交じり文」を使っているのは、おそらく世界を見渡しても日本だけ。漢字仮名交じり文がこれだけ一般化したのは大正時代以降だから、それ以降に生まれた日本人は、海外の人達に比べて、より効率的に脳を活用する事ができるようになったんじゃないだろうか。大正デモクラシーの後、悲惨な戦争という過ちを犯してしまったが、その後の日本の高度経済成長を担った陰の主役は、この漢字仮名交じり文の脳へのインプットスピードの速さじゃないか?とすら感じる。
 
縦書きの方が読みやすいのは、左脳(音として理解)と右脳(漢字を視覚情報として理解)へのインプットを考えた時、一方の脳にとって不要な情報を飛ばす事ができるからだと思う。右脳は漢字に特化し、左脳はひらがな・カタカナに特化する。横書きだと、目がついている方向と平行なので、効率が悪い。
 
あえて例えるなら、『左目』『右目』を『二つのスキャナー』と例えた時、その間を文字が通り抜けて行く方向、つまり縦書きの方向の方が、両方のスキャナーが無駄なく情報を脳に伝えられる、みたいなイメージ。
 

はて、私のこの仮説(妄想?)がスルーされるのか、或いは誰かに興味持ってもらえるか・・・

個人的には、結構自信がある妄想なんだが。
ま、スルーされてもいいや。とりあえず以前から引っかかっていた疑問が晴れてすごくスッキリした。

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