2013/2/10 加筆
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かなり前から、私の中で尊敬する3人の人(実在する、もしくは実在していた人物)の
トップ3は変わっていない。
1位 : お釈迦様(ゴータマ・シッダルタ)
2位 : 養老孟司先生
3位 : (故)米原万里さん
4人目、もちろん、自分の脳の変化で、変わって行く可能性はあるんだが、
今のところ、「デーブ・スペクターさん」だ。
何故興味を惹かれるかと言うと、多分、デーブさんは、
極めて私と対照的な脳の成長をして来たと思われるからである。
私は、今も仕事で、英語に苦しんでいる。
受験英語から始めた事もあり、読み書きは特に問題を感じないのだが、
リスニング等、英語の会話の勉強を本格的に始めたのが大学生以降と、
年齢的に遅かったのが、多分致命的だった。
未だに、「R」と「L」の発音の違いが解らないし、自分でも発音できない。
つまり、英語の聞き取り能力が低く、かつその成長は、多分、もう年齢的に期待できない。
アメリカ人が、ネイティブのスピードで会話しているのには、多分、もう一生ついていけないだろうし、
アメリカ人同士が大笑いするような「ジョーク」に関しては、多分、一生理解するのは難しいと思う。
(逆を考えれば、やむを得ないとも思う。
いくら日本語が上手な外国人でも、日本のお笑い芸人のネタの面白さを理解するのは難しいだろう)
しかし、もうかれこれ10年間、アメリカ系の零細外資系企業で働いて飯を食い、
英語を使わないと給料がもらえない環境なので、俺の場合、
「高校生までに日本語OSが完全にプログラムされた後の脳に、
無理やり英語OSを乗せ、日本語OSと英語OS両方が機能する」
という脳の状態を目指している。
同じ会社で働いている日本人(特に帰国子女の人達)の中には、
ネイティブ並みに英会話ができる人が多数存在している。
しかし、彼女達と話して感じるのは、「脳内のOSも英語」という事だ。
多分、彼女らは、私ほどには、「漢字仮名交じり文」を読み書きする事が得意じゃない。
むしろ、相当苦手だと思うし、おそらく「本音」「建前」の2面性もない。
アラフォーの私の場合、もし会社がつぶれたり、リストラされたりして転職しなければならなくなった時、
多分、日系の大手企業に転職しても、今の給与と同じ給与をもらう事はできないだろう。
日系の大手企業は、安い賃金で、ネイティブ並みに英語が得意な若い人を、いくらでも採用できる。
私が今の外資系企業で家族が養える程度の給与をもらえているのは、
「ネイティブの日本人で、日本語が上手だから」であり、
「国際的にみると、英語の能力は中の下。会話能力だけなら下の下」である。
つまり、私が今の家族の生活レベルを維持しつつ、転職しなければならなくなったら、
もう日本国内の外資系企業で就職口を探す以外、多分選択肢はない。
だから、私は、「日本文化」について、今よりも詳しく勉強し、他の日本人よりも深く、
知っておく事が、自分の労働市場価値を高め、家族の生活を守る事に繋がると考えている。
さて、ここでデーブスペクターさんに話を戻す。
デーブさんの脳の成長過程を想像すると、おそらく、私と対照的に、
「英語脳の基本OSを完成させ、その後、無理矢理日本語OSを載せている」
と思う。
その結果としてデーブさんが天才的な才能を発揮しているのが、「ダジャレ」である。
おそらく、基本OSが英語なので、
音声脳が非常に発達した状態の後で、日本語を覚えるから、
音声的に同じ音の日本語を発見すると、それが強烈な刺激を伴って出力される。
半年くらい前に気になって見ていたんだが、
デーブさんのTwitterでのダジャレの創出スピードが尋常じゃなかったのは、
多分、その当時も継続して日本語OSを脳に書きこんでいたからだろうと思う。
日本人の我々は見過ごしがちだが、
普通、「外国人は漢字を覚えない」
小学校1年生~6年生という、脳がまだ大量の情報を吸収できる時だから、
日本人は膨大な数の漢字を覚えられるのであって、
ある程度以上の年齢になったら、とてもじゃないが、漢字なんて覚えられない。
だから、英語と違って、日本語は国際語になり得ない。
デーブさんは多分、普通じゃ考えられない程の、努力家だと思う。
デーブさんが凄いのは、普通なら覚えない、「漢字」と、その「概念」の学習を、
大人になってから行い、しかも、今も現在進行形で、『サンジャポ』等で活躍され、
日本語脳をさらに鍛えられている所だ。
私は、デーブさんを見習おうと思っている。
デーブさんにとっての「ダジャレ」が、
私にとっては、このブログやFacebookに、「漢字仮名交じり文で記事やコメントを多数投稿する事」
だと、漠然と感じている。
デーブさんは「ダジャレ」や、「アメリカ人ならではの独特の目線からの鋭い指摘」
によって世間から価値を認められ、それによって社会に貢献し、タレントとして活躍されている。
私の場合の課題は、
果たしてこのブログの「漢字仮名交じり文の多数の記事」が、
世間にとって価値がありそうかどうかだ。
価値を認めて欲しいのだが、これからどうなるかは、現時点では未知数だ。
しかし、何らかの価値が認められれば、自然にお金は何らかの形で、後からついて来るはず。
何故なら、そういう価値があるアウトプットを出せる人の労働市場価値は高いと見なされるはずなので、
中長期的には給与、或いはリストラされにくい、という形で反映されるから。
・・・一方で、先がどうなるか解らないからこそ、
私はこの数カ月間、ずっとワクワクし続けているのかもしれない。
大好きな食べ物は後に残しておくタイプなので、あまり自分からは目立つような事をせず、
こっそりブログやFacebookに書きためて行こうかと思っている。
そうした方が、「ワクワクできる」期間を持続させられる気がする。
ワクワクしている時は、間違いなく脳がより活性化している。
従って、アウトプットの質・量も高まりやすいので、もしかすると好循環に繋げられるかもしれない。
人間はそもそも、(予測不能な自然などの)『環境の変化』に対応する為に知恵を使えるように、
脳が巨大化してきたのかもしれない。
文明の発展によって、科学は様々な自然を解明し、それを制御する具体的な方法を手に入れた事で、現代人は豊かな生活ができているんだが、『環境の変化』が少ない状態では、逆に脳は不活性になってしまうのかも。
ご先祖様や、先生、友人、家族への感謝の気持ちを忘れずに、豊かな生活を謳歌しつつ、
どうやって、自分の頭の中では『環境の変化』を楽しみ、「ワクワク」し続けられるだろうか・・・
そんな事を考え続けながら、これからも生きていられたらいいなあ。
そんな事を考え続けながら、これからも生きていられたらいいなあ。
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