2016年11月16日水曜日

(14) 世間、ホンネとタテマエ

2012/3/6加筆・修正
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日本には社会はない。世間があるのみ。(阿部謹也先生)
社会はSocietyと訳せるが、世間はいい訳語がない。

再度、①私、②私の親しい人、③生きとし生けるもの
のフレームワークを用いて考える。

(例)子供の誕生日なので、会社を早退したい
ホンネ : 早く帰りたい
タテマエ : 会社で一生懸命働いている姿を上司に見せたくて、帰れない

①私 ②私の親しい人 ③生きとし生けるもの
>の順に幸せを優先する方向 : ホンネ
<の順に幸せを優先する方向 : タテマエ

なぜ日本でサービス残業がなかなか減らず、
有給取得率が高くならないか?

正直にホンネで行動できず、職場という世間の目を気にして、
タテマエで行動してしまうから。

この、タテマエに合わせるため、多くの会社人間は感覚を麻痺させている。
(泉谷閑示さん「私を生きるための言葉」より)

皆がタテマエで行動して、皆うすうすおかしいと気付きつつも、
世間の同調圧力にはなかなか勝てない。

それが日本人らしさなんだが。

船に乗った客を、海に飛び込ませるために船長が言った言葉
アメリカ人 : 「飛び込めば英雄になれる」
ドイツ人 : 「飛び込むことが規則です」
日本人 : 「みんな飛び込んでますよ」
 
参考URL : 日本世間学会
 
参考URL : 世間とは何か(故 阿部謹也先生)

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