【(31)縦書きと横書き(問題提起)】の続き。
http://blogs.yahoo.co.jp/michitenji/3530800.html
結論から先に言うと、
「黙読・速読ができる日本人は、
横書きよりも、縦書きの書物の方が圧倒的に脳内へのインプットが効率的」
である。
ビジネス書を例に上げる。
週刊ダイヤモンド
プレジデント
⇒いずれも、縦書き、ページのめくり方は「右開き」
日経ビジネス
⇒横書き、ページのめくり方は「左開き」
従って、私は、「日経ビジネス」をあまり読まない。
理由は単純。
「読みにくい。不効率。同じ金払うなら、ダイヤモンドか、プレジデントを買う」
インターネットは、ほぼ例外なく横書き。
多くは、無料で読ませてもらってる訳だから仕方ない。
多くの場合、それで不自由は感じない。
しかし、金を払って買う書物(小説等の文庫本、週刊誌、新聞)の中で、
横書き、ページのめくり方が「左開き」のものは、読者に文書を読んでもらい、
内容を脳にインプットしてもらうために書かれたものを想定した場合、
自分にとって魅力的な書物が思い浮かばない。
*科学雑誌「Newton」や、数式が多数書かれたモリソン・ボイド「有機化学」などの、
物理・化学系の教科書や、科学技術論文は対象外とする。
日本と言う国に住んで、本屋の充実度、駅のKioskで、
「Newsweekの日本語版」(日本語、縦書き、ページ右開き)
「週刊スピリッツ、ジャンプ、マガジン、サンデー」などのマンガ雑誌
「週刊SPA!, AERA, プレジデント、週刊ダイヤモンド」
これらを、いつでも好きな時に、\1,000以下のお金を出せば買えてしまう事のありがたみ、
幸せ、感じざるを得ない。
脳が疲れているときには、気楽に読める、マンガ。
脳が成長を求めているときには、ビジネス誌。
頑張ってお金を出して買えば、それだけで読めるんである。
「Newsweekの日本語版(現地語版)」が毎週発売されているのは、
世界を見渡しても、多分日本だけだろう。
原文の英語の内容が素晴らしい上に、
それを我々日本人は自国語で、しかも、極めて丁寧な事に、
「縦書き」「ページ右開き」にした状態で、
ほとんど英語原文からの遅れ時間もない状態で読める。
多分、これは相当凄い事だ。
おそらく、表音文字である「英語版Newsweek」を手に取った
欧米人の読むスピード(脳へのインプット速度)は、
表音文字である事の限界により、我々、黙読ができる日本人の、
脳へのインプット速度よりも相当遅い。
と言う事は、我々黙読ができる(ごく普通の)日本人は、
一般読者という観点では、
世界で一番最初に、Newsweekに書かれた、世界情勢の最新情報を、
脳内にインプットする事が可能なのである。
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ちなみに、自分なりに、漢字仮名交じり文である日本語が、
何故「縦書き」の方が読みやすいかの考察。
黙読ができる我々日本人の場合、
人間の目から入り、脳で処理する情報は、上下方向と左右方向が等価ではない。
単位時間(瞬間的)で、脳が文字を認知する視野は、「縦長の楕円状」をしている。
縦書きの場合、その楕円上の視野領域に入った、
「漢字(表意情報)」と「ひらがな・片仮名(表音情報)」
をおそらく、脳は同時並行して情報処理する事ができている。
文字が横書きの場合、「縦長の楕円状」という認知可能視野を最大限有効活用できないので、
縦書きで書かれている場合と比較して、脳の処理スピードが遅れる。
目線も左に移動させたり、右に移動させたりしないといけないので、疲れる。
「流し読み」という言葉があるが、速読・黙読能力を究極に高めれば、おそらく、
「流し読み」
(縦書きの文章を、上下方向の目線移動を最小限に留め、右から左への目線移動だけで
読み、情報を脳内にインプットする事)
は、文章を精読する場合と大差ないスピードで、効率を高められる可能性があるはず。
・・・文章の方の情報密度、脳の方が、どの程度その文章から情報を新規入手し、
「アハ」体験がどの程度のスピードで脳内で生じるか、にもよるだろうが。
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