2012/2/25 タイトル変更、本文 加筆・修正
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同じ株式会社、上場システムを取っているのに、全く違う日本とアメリカ。
比較すると好対照で興味深い。
それぞれ、株主(ライオン)、経営者(王様蜂)、労働者(働き蜂)
アメリカの特徴(日本と比べた時)について記載する。
ライオン :
アメリカでは圧倒的にライオンが力を持つ。
王様蜂は常に株価を気にし続けているので、
短期的な経営アクションが取られやすい。
つまり長期的な視点ではなく、目先の利益が中心。
四半期決算なので、毎四半期末が緊張の連続。
王様蜂 :
アメリカは給与がベラボーに高い。サラリーマン経営者なんてあり得ない。
高いお金がかかる、優良MBA校卒業はほとんど必要条件。
しかし、高給に見合うだけの責任、労働量・質は求められる。
寝ずに働くなんて当たり前。人気王様蜂は、どこ行っても高給。
数年単位で、業績が良ければ高い給与、悪ければクビ。
王様蜂が入れ替わった時、新しい王様蜂が最初にやるのは、
前任の王様蜂の否定。3カ月以内なら、前任者を徹底的に否定して、
膿を出し切る事が許されているらしい。
働き蜂 :
アメリカはJob Descriptionが明確。
日本のように、あいまいな職務ではない。
職務に対して給与が決まっており(職務給制度)、
自分の職務以上の事はやらない。
会社の業績が悪くなれば解雇される。
日本のように、労働者は守られていない。
労働者市場が、職務給が当たり前なので、転職が当たり前。
Linked-inなど、自分のスキルを公開し高く売りこむ、
キャリアアップを目指して働くのが当然。
日本人働き蜂と比較して、概して、仕事の割り切りがはっきりしており、
粘り強くない。自分の職務以外は、基本的に他人事。
比較すると好対照で興味深い。
それぞれ、株主(ライオン)、経営者(王様蜂)、労働者(働き蜂)
アメリカの特徴(日本と比べた時)について記載する。
ライオン :
アメリカでは圧倒的にライオンが力を持つ。
王様蜂は常に株価を気にし続けているので、
短期的な経営アクションが取られやすい。
つまり長期的な視点ではなく、目先の利益が中心。
四半期決算なので、毎四半期末が緊張の連続。
王様蜂 :
アメリカは給与がベラボーに高い。サラリーマン経営者なんてあり得ない。
高いお金がかかる、優良MBA校卒業はほとんど必要条件。
しかし、高給に見合うだけの責任、労働量・質は求められる。
寝ずに働くなんて当たり前。人気王様蜂は、どこ行っても高給。
数年単位で、業績が良ければ高い給与、悪ければクビ。
王様蜂が入れ替わった時、新しい王様蜂が最初にやるのは、
前任の王様蜂の否定。3カ月以内なら、前任者を徹底的に否定して、
膿を出し切る事が許されているらしい。
働き蜂 :
アメリカはJob Descriptionが明確。
日本のように、あいまいな職務ではない。
職務に対して給与が決まっており(職務給制度)、
自分の職務以上の事はやらない。
会社の業績が悪くなれば解雇される。
日本のように、労働者は守られていない。
労働者市場が、職務給が当たり前なので、転職が当たり前。
Linked-inなど、自分のスキルを公開し高く売りこむ、
キャリアアップを目指して働くのが当然。
日本人働き蜂と比較して、概して、仕事の割り切りがはっきりしており、
粘り強くない。自分の職務以外は、基本的に他人事。
(日本人に比べると)細かいところには気が回らず、ミスが起こりやすい。
そもそも、この株式システム自体が、狩猟民族的な欧米を基にして作られているのかも。
翻って日本は・・・
農耕民族。長い間地道に、大切に畑(会社)を育てる。
日本には社会はない。世間があるのみ。
オーナー的なライオン(まだ、我々のようなB層の個別株投資家はマイナー)
サラリーマン的な王様蜂(給与は欧米よりも安い)
会社に忠誠を誓う働き蜂(職能給、年功序列)
王様蜂は、他の会社に行って役立つ経営能力が身に付きにくい。
働き蜂も、その会社でジョブローテーションして、その会社の事には詳しいが、
そもそも、この株式システム自体が、狩猟民族的な欧米を基にして作られているのかも。
翻って日本は・・・
農耕民族。長い間地道に、大切に畑(会社)を育てる。
日本には社会はない。世間があるのみ。
オーナー的なライオン(まだ、我々のようなB層の個別株投資家はマイナー)
サラリーマン的な王様蜂(給与は欧米よりも安い)
会社に忠誠を誓う働き蜂(職能給、年功序列)
王様蜂は、他の会社に行って役立つ経営能力が身に付きにくい。
働き蜂も、その会社でジョブローテーションして、その会社の事には詳しいが、
専門能力が身に付きにくく、転職すると著しく不利。
日本の構造がこうだから、正社員の転職市場が今ひとつ盛り上がらず、
働き蜂 正社員は皆、自分の会社にしがみつく。
定年間近の正社員(最近は65歳まで延長するという話まで出ている)を雇うしわ寄せは、若い人へ。
若い人も、数少ない優良働き蜂の椅子を求めて、過酷な就職活動。
そこから外れてしまうと、なかなか優良正社員の椅子は取れない。
しわ寄せの派遣社員、アルバイト。若年層や女性が多いだろう。
こう見ると、日本は、王様蜂も、働き蜂も、
ソフト99のような優良会社に勤めている人は、ある意味で
温室育ちと呼べるのかもしれない。
もちろん、サービス残業をいとわず、社畜的に働かざるを得ないケースもあるだろうが。
ソフト99のような優良会社はいいが、
会社の屋台骨が揺らいだケースの働き蜂は悲惨。
日本の構造がこうだから、正社員の転職市場が今ひとつ盛り上がらず、
働き蜂 正社員は皆、自分の会社にしがみつく。
定年間近の正社員(最近は65歳まで延長するという話まで出ている)を雇うしわ寄せは、若い人へ。
若い人も、数少ない優良働き蜂の椅子を求めて、過酷な就職活動。
そこから外れてしまうと、なかなか優良正社員の椅子は取れない。
しわ寄せの派遣社員、アルバイト。若年層や女性が多いだろう。
こう見ると、日本は、王様蜂も、働き蜂も、
ソフト99のような優良会社に勤めている人は、ある意味で
温室育ちと呼べるのかもしれない。
もちろん、サービス残業をいとわず、社畜的に働かざるを得ないケースもあるだろうが。
ソフト99のような優良会社はいいが、
会社の屋台骨が揺らいだケースの働き蜂は悲惨。
他の会社に行けないから、しがみつくしかない。
会社が残ればいいが、会社が苦しくなっていけば、
真綿で首を絞められるように苦しくなる。
会社が潰れると、やむを得ず転職し、どんどん小さい規模の会社に移らざるを得なくなっていく。
生きとし生けるものの幸せを考えた時、
もう既存の日本のシステムは持たないんでは?
じゃ、どうすんの?
アメリカ式にも問題が山ほどある。
短期的な視野で経営をするので、野焼き状態。
生きとし生けるものの幸せを考えた時、
もう既存の日本のシステムは持たないんでは?
じゃ、どうすんの?
アメリカ式にも問題が山ほどある。
短期的な視野で経営をするので、野焼き状態。
走り続けなければならず、休まる時がない。
畑を耕し、数年かけて育てて行くようなビジネスはアメリカは苦手。
日本の製造業が欧米に比べて強い一因は、この辺にありそう。
個人的には、会社それぞれでいいと思う。
年功序列を残す会社もあっていい。ただし、全体の5割未満でなければ、
転職市場が育たないだろう。
MBOして非上場になる会社もあっていいと思う。
しかし、非上場のオーナー企業のリスクは、監視がないので、
ボンボン3代目などがカジノなどにはまり、
畑を耕し、数年かけて育てて行くようなビジネスはアメリカは苦手。
日本の製造業が欧米に比べて強い一因は、この辺にありそう。
個人的には、会社それぞれでいいと思う。
年功序列を残す会社もあっていい。ただし、全体の5割未満でなければ、
転職市場が育たないだろう。
MBOして非上場になる会社もあっていいと思う。
しかし、非上場のオーナー企業のリスクは、監視がないので、
ボンボン3代目などがカジノなどにはまり、
目も当てられない状態になってしまうかもしれない事。
試行錯誤しながら、新しい日本にあったシステムを作っていくしかない。
でも、年間自殺者3万人も出しちゃいけない。
セーフティネットは政治の仕事。
だが、セーフティネットが丈夫すぎると、皆、それに甘えてしまい、
もっと頑張れる人まで頑張らずに手抜きしてしまう。
試行錯誤しながら、新しい日本にあったシステムを作っていくしかない。
でも、年間自殺者3万人も出しちゃいけない。
セーフティネットは政治の仕事。
だが、セーフティネットが丈夫すぎると、皆、それに甘えてしまい、
もっと頑張れる人まで頑張らずに手抜きしてしまう。
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