「風俗行ったら人生変わった」
2チャンネルより。
個人的には、「電車男」「ブラック企業に勤めてるんだが、俺はもう限界かもしれない」
よりも面白かった。
この話、おそらく事実だろう。フィクションにしては出来過ぎている。
一方で、この話が2チャンネルのランキングで上位に入っている事を見て、
「アメリカンドリーム」という言葉が頭に浮かんだ。
「アメリカンドリーム」という言葉、結構有名だが、
この言葉、アメリカを象徴する言葉だと考えている。
実際、映画化もされた、Facebookの創業者の人(マーク・ザッカーバーグ)さんなんかは、
「アメリカンドリーム」そのものだと思うし、実際、そういう話が山ほどアメリカにはある。
しかし・・・
この「アメリカンドリーム」と言う概念は、
ひねくれた見方をすると、
「格差による不満の安定化のために必要な言葉」
と捉える事ができる・・・と俺は思っている。
"We are the 99%"のデモに象徴されるように、
アメリカは間違いなく世界でトップクラスの格差社会だ。
「アメリカンドリーム」で、貧乏人でも大金持ちになるケースもある、
というのは間違ってはいないが、鳥の目で全体を俯瞰すれば、
人種や、親が金持ちかどうか、で、相当部分、子供の人生が決まってしまう、
「階級社会」だと思う。
アメリカに比べれば、日本は「階級社会」の度合いが低い。
貧乏であっても、一生懸命努力して勉強し、運動し、脳を鍛えれば、
インターネットさえあればいろんな情報が日本語で得られる今の時代、
アメリカに比べれば逆転のチャンスを得やすい。
そこで、冒頭の2チャンネルの記事に戻る。
2チャンネルの住人の方達が、この記事を読んでどう思ったかが気になる。
「うらやましい。俺も遼太郎さんのように、リア充を目指して頑張る」
と思う人が大勢いれば最高だ。
一方で、
「こういう例もあるんだ。少し胸がすっとした」
「遼太郎のようなリア充はもう2チャンネルに来るなよ、俺はどうせ・・・」
みたいな感情で留まるようだったら、それはまさしく、アメリカで言う所の、
「アメリカンドリーム」状態だ。
それでいいのかもしれない。
(俺と同じアラフォーの氷河期世代で、非リア充の2チャンネル住人の人が大勢いるんだろうが)
2チャンネル住人の人達や、俺のような2チャンネルのまとめサイトを読むだけの層の、
格差に対しての怒りの気持ちを鎮めるという効果は、肯定すべきだろう。
しかし、どうも引っかかる。
氷河期世代、ロスジェネで、
非リア充になってしまっている人は、確かに「自己責任」の部分もあるんだろう。
しかし、別の見方、特に、バブル期世代以上の人と比べた場合、
社会構造のいがみによる被害者という面も、やはりある。
日本の膨大な借金の責任を負うのが、
このままだと、どうも不公平になるような気がしてならない。
現在のバブル期世代以上で、頑張っている人も勿論大勢いるんだが、
どうも、ずる賢い人が相当数いるような気がしてならない。
どうやって、このずる賢い人達に、自ら「プライド」を取り戻してもらい、
批評家を減らし、実際の日本のための前向きな行動をする人を増やすか、
これがこれからの日本の課題になると思う。
世代が違うとやはり、どうしても説得力が弱い。
特に儒教文化の影響で、年下から年上への忠言はなかなか受け入れられにくいし、
実際、ホリエモン収監(やった事に対して、罰則が重すぎる)のような例もある。
それに、やはり俺個人も日本の「世間」が怖いので、
俺の一番の役割、俺に出来る事は、俺と同じ氷河期、ロスジェネの同世代に対して、
その中の批評家を減らし、前向きな行動に移す人を増やす事だと思ってはいるが。
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