前回、前々回の記事(361、362)に続いて、yahoo翻訳 & 水戸黄門の主題歌ネタ。
2013/10/7現在、Yahoo!翻訳にて、
「くじけりゃ誰かが先に行く」を、日本語⇒英語に翻訳すると、
「くじけりゃ somebody goes earlier」になる。
* Yahoo!翻訳;
さらに、その同じ画面上で、再翻訳(英語⇒日本語)してみると、以下のようになる。
(再翻訳結果)
「くじけりゃひとかどの人物は、以前に行きます」
・・・この翻訳の素晴らしさに、思わず、うならされてしまった。
翻訳として正しいかどうかは横に置いておいて、
くじけた時、挫折したとき、自分の人生に閉塞感を感じた時、
自分の過去(『以前』)に戻って、自分を見つめなおすというのは、本当に大切な事だと思う。
私自身がリストラされて再就職が決まるまでの3か月間(4月~6月)、
自分の気持ちが落ちてしまわないように取った行動は、
無意識に(?)自分の過去に戻って、
①自分が昔お世話になった人と会ったり、
②自分が昔住んだり遊んだりした場所を訪れてみたり、
③若い時に戻って何かをやってみたりする事だった。
(実際にやってみた事)
①:高校や大学の同窓会に参加
②:大学時代に一人暮らししたアパート(今は駐車場になっていた)に行ってみた
③:混んでいない平日に富士急ハイランドでフリーパスを買って、
40前のオッサン一人で絶叫マシン(FUJIYAMA)に2回乗り、
鉄骨番長に乗って素晴らしい景色を楽しんだ。
過去を見つめると、環境も、そして自分自身も、いい意味でも悪い意味でも、
昔とは大きく変わった事を噛みしめる事ができる。
そして、『変わっていない』所も発見する事ができる。
結果として、自分の内側から前向きな、不思議なエネルギーが湧いてくる。
①同窓会では、髪の毛が薄くなったのは自分だけでなくて、友達や先輩みんなそうだった。
でも、20年ぶりでも、気の合う友達や先輩とは、昔と同じ感覚で話ができて、嬉しく、楽しく、
本当に楽しい酒が飲めた。(自分は失業中で、厳しい状況であるにも関わらず)
②昔住んでいたアパートは、周囲は変わっていたが、昔と全く変わっていない思い出の場所がたくさんあった。金がないのにパチンコで金を使ってしまい、財布の中がカラッポで、ひもじい思いをしながら公園で食べた菓子パンの味を思い出したりした。その当時は彼女もおらず、金もなく、上京して一人ぼっちだった。その頃に比べれば、多少は貯金があり、妻がいて、子供がいる今の自分が、これまで少しずつ積み上げてきた事に自信が持てた。
③富士急ハイランドで1時間待ちのFUJIYAMAでは、並んでいるとき、周囲の高校生やカップルからの冷たい視線が少々痛かった。しかし、数分間の絶叫マシンに乗っている間、昔と同じように楽しめる部分がまだ残っている事に喜びを感じ、一方で、ジェットコースターから降りる時、足がフラフラしてよろめくオッサンの自分自身に気づいた。その時、「もう、俺、若くないんだな・・・でも、年甲斐もなく乗っちゃったな。」と、情けなさがこもった、不思議な笑いがこみ上げてきた。
*なお、オッサンが一人でジェットコースターから降りた後、実際笑ったら、単なる『あぶない人』なので、表向きは笑ってはいません。あしからず。
日本語と英語の翻訳というのは本当に面白い。
『先』(さき)という言葉は、英語だと、
forward, front, ahead (空間的に前)
earlier (時間的に昔) ; 【日本語での用例】さきおととい(先一昨日)
future (時間的に将来)
になってしまう。
こう書いて、今ハッと思いついたんだが、
日本語は「虫の目」型なので、観察者から遠ざかる場合、「先(さき)」という言葉を使ったのかもしれない。
だから、過去も将来も、自分から遠ざかる方向に対して、「さき」というイメージを持ったのかも。
*漢字だと、「先」よりも「前(さき)」の方が意味が解りやすい気がする。
もしかすると、日本が漢字を輸入する前の我々日本人のご先祖様が、「さき」という音の言葉に対して、たくさんの意味を込めて使っていたパターンかもしれない ; 【類似記事 (330) 『よむ』と『うたう』】
英語は「鳥の目」型なので、観察者の位置は関係ないので、こういう事は起こらないんじゃないだろうか?
多分だが、鳥の目で考える英語では、未来と過去は座標が正反対なので、言葉も明確に分かれるはずだ。
うーん、自動翻訳って、本当に面白い。
こういう疑問(考えるタネ)を、たくさん見つけるツールとしても使える気がする。
* 参考弊ブログ記事
(157) 雪国(川端康成)
* さき(先/前)の意味 - Goo辞書
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