2016年11月29日火曜日

(346) 「レ・ミゼラブル」と「おーい!竜馬」

2013/10/8 映画 レ・ミゼラブル公式のHPの画像追加
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「(337) レ・ミゼラブルとルパン三世」 の続き。
 
映画のレ・ミゼラブル、6月にブルーレイ&DVDが発売されるらしい。絶対に買う。多分、テレビを見ながら、私は家で歌ってしまい、妻や子供達から、ちょっとだけ白い目で見られてしまうんだろうが、好きなものは仕方ない。ダウンロードしたサウンドトラック(デラックス・エディション)を毎日のように聞いているが、何度聞いても、いくつかの曲は、つい涙が出てしまう。そのぐらい好きだ。
 
生まれて初めて見た映画だったのに、何故か初めてのような気がしなかった。その理由の一つは多分、337の記事で書いた、ジャンバルジャン&ジャベールさんとの関係が、ルパン三世と銭形のとっつぁんの関係に似ている部分があったからだと思う。
 
それ以外にも、どっかで聞いた事がある気がするんだよな・・・とずっと気になっていたんだが、さっき夢で閃いて、忘れないうちに書きたくなった。
 
レ・ミゼラブルで涙が出てしまう歌、「カフェ・ソング」(Empty Chairs at Empty Tables)
(こういう妙チクリンな自動翻訳された和文を読むと、当面の間は、英語和訳の仕事は完全にはコンピュータ・ソフトには置き換えられない気がする。ま、多少は辞書の代わりにはなるが)
 
また私の突拍子もない妄想で恐縮だが(さっき見た夢なので仕方ない。ご容赦を!)、大切な友人達を失ったMariusの切ない歌声が、「おーい!竜馬」の世界と重なってしまった。
 
「赤と黒」(Red and Black)
で、理想と恋の間で揺れる気持ちを友人達に冷やかされながらも、熱く歌うMarius。
 
でも、フランスの理想のために世の中を変えようと若者たちは、立ち上がる。
「民衆の歌」(Do You Hear THE People Sing)
の、世界観・世の中を良くしたいとの熱い、若い人の思いは、幕末の志士、特に、土佐藩で上士に虐げられた郷士達(竜馬、武市半平太、以蔵・・・)の心を思い起こす。
 
だが、幕末の志士たちも、バリケードを作って国家権力に立ち向かおうとしたフランスの若者達も、結果としては若くして命を落としてしまう。
 
こう考えた時、上述した「カフェ・ソング」を歌ったMariusに相当する幕末の人物は?と考えて思いついたのが、板垣退助さん(乾退助さん)
 
土佐藩の上士として生まれ、「おーい!竜馬」では、後藤象二郎と共に、幼少期の竜馬や武市半平太を苛める悪役として描かれているが、史実では、板垣退助さんは竜馬の事を心から慕っていたという記録が残っている。実際、板垣家が後に坂本家と親戚になったのは有名な話だ。
 
参考記事 : 弊ブログ記事「(266) お~い!竜馬」
 
Mariusも、資産家の家に生まれているし、やはり板垣退助さんと共通している部分がある。
 
 
日本で人気のある幕末の志士たちは、竜馬を始め、吉田松陰、高杉晋作、西郷隆盛など、皆、日本の理想を信じて、若くして命を散らした人達ばかり。自分の命を懸けて、日の本(日本)のために戦った人に、我々は心を打たれるが、私は個人的には、Mariusさんにイメージが重なる、板垣退助さんの、幕末を生き延びた後の活躍にも、もっと注目が集まってもいいんじゃないかと思う。
 
自由民権運動の理念は、結局、当時の政治によってうやむやにされ、日本は戦争に突入した。その理念が憲法に落としこまれたのは終戦後。つまり、幕末の志士達の命は、「板垣死すとも自由は死せず」の板垣退助さんによって必死に生かされようと努力されたが、何か正体不明の力に、押しつぶされたんだと思う。
 
・・・押しつぶしたのって、『世間』、今で言う、『空気』だったんじゃないだろうか、と想像する。その空気を作ったのは、おそらく、当時の既得権の集合体だ。
 
死んでしまったらお終いだ。そういう悲劇は繰り返してはならない。命を散らした幕末の志士達の思いに感謝するのは大切なことだが、それでも生きて何かを粘り強くやる事は、もっと大切だと思う。
 
レ・ミゼラブルは、登場人物の大多数が最後は悲しい死を迎えてしまうが、例外はMariusさんとコゼット(映画ではアマンダ・サイフリッド)の2人。
 
ジャンバルジャンが命をかけて救い、育てた、愛し合う二人は、その後も生きていく。今の日本の平和な時代に生きる我々は、この二人のように、自分を育ててくれた人達に感謝しつつ、これからを大切に生きていく事が使命だ。
 
私が大好きなミュージカル映画のMamma Mia!、アマンダ・サイフリッドは、娘のソフィ役でも素晴らしい歌を披露している。歌の上手さが半端ない人。
 
今の平和で、豊かな時代に生まれて、私は本当に幸せだなあ、としみじみ感じる。
 
辛い事があった時や、泣きたい時にはレミゼラブルや、おーい竜馬を見たり聴いたりして、涙を流し、楽しい気分になりたい時には、悪い人が一人も出てこない、Mamma Mia!を見たり聴いたりして、幸せな気分に浸る事ができる。
 
さ、世の中はゴールデンウィーク突入。思い切り遊んでしまおう。
 
皆様も楽しい連休をお過ごしください!!

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