今日発売のAERAでその名前を知った森田真生さん。
数学道場「懐庵」
私よりも10歳若い1985年生まれ。
類まれなるセンス、知能、深い所まで掘り下げて考えられる能力を持っている人だと思う。
しかし問題は、「商売として成立する」かどうか。
凄いんだが、多分、大多数の人にとっては「お口、ポカーン」という反応を示されてしまうんじゃないだろうか。
研究教授と教育教授を分けた方がいいという趣旨の事を、堀場雅夫さんがおっしゃっており、日経に出ていた。
(以下リンク、その書き起こしをして下さった方のブログ)
森田真生さんは、その「教育」の方の重要性を認識されているようだが、「『研究』としてのレベルの高さ」と「幅広く大勢の人への『教育』」を両立させる事は、容易なことではない。つまり、ビジネスとして考えた時、質を重視して量を犠牲にするか、量を優先して誰にでも解るレベルにするか。
前者は家庭教師的、後者は大教室の先生的。或いは、前者はコンサルティング的、後者はコンサルティング出身者のノウハウ本・自己啓発本的。或いは、前者はオーダーメイド品的、後者はユニクロ的。
世の中の大きな流れ(特にITやネットの進化の影響)として、量を犠牲にして質を優先する分野は、量の品質向上に追いかけられ続けている。日本のような先進国、どこもかしこも「うまい、安い、早い」の効率追求の結果、ビジネスとして成功できる分野が日を追うごとになくなっていっているような気がする。
世の中の大きな流れ(特にITやネットの進化の影響)として、量を犠牲にして質を優先する分野は、量の品質向上に追いかけられ続けている。日本のような先進国、どこもかしこも「うまい、安い、早い」の効率追求の結果、ビジネスとして成功できる分野が日を追うごとになくなっていっているような気がする。
文明の進歩&技術の発展 ≒ デフレ化
という時代に生きている我々・・・
かつては、金を目標にしなくても、社会にとって価値がある事をやっていれば、誰かが引き上げてくれたり、優秀な参謀が集まってくれて、ビジネスに繋がる事も多かったんだろうと思う。でも今は、金を目標にしないまま世の中に貢献していると(それはそれで素晴らしい事なんだが)、「奉仕」「ボランティア」的なまま終わってしまう事を覚悟しなければならないのかも。
それはある意味、「デフレ化」の一役を担ってしまっている訳であり、日本が製造業から頭脳労働で金を稼ぐ方向にシフトするのであれば、知識の『大安売り』みたいな、戦略としては正しくない事をやってしまっているのかもしれない。
しかし、だからと言って、頭脳労働は、「囲い込み」「ブラックボックス化」みたいな事を考えた瞬間、同時に外部からの多様性による刺激も受けなくなるので知識が急速に陳腐化して行ってしまう。結果として「亀山ブランド」にこだわり過ぎてしまったシャープが好例かも。
オープンにし続け、走り続け、かつマネタイズ化もしなければならないという世界・・・とんでもなく、しんどいな。
やっぱり、頭脳労働に関しては、金を目標にしない方がいいんだろう。金に関して言うならば、少なくとも今の日本に於いては、(悪気がないとは言え)、結果的に土地も金も潤沢に持ちながら日本に金を回さない、上場しているのにずっと低PBRのまま放置しているようなファミリービジネスをやっている企業群に、株価向上対策を取ってもらうと言う形でお金を吐き出してもらい、少しでも日本の景気活性化に繋げてもらうのが、一番妥当だと考える。副作用が一番少なくて済むと思うんだが。
それはある意味、「デフレ化」の一役を担ってしまっている訳であり、日本が製造業から頭脳労働で金を稼ぐ方向にシフトするのであれば、知識の『大安売り』みたいな、戦略としては正しくない事をやってしまっているのかもしれない。
しかし、だからと言って、頭脳労働は、「囲い込み」「ブラックボックス化」みたいな事を考えた瞬間、同時に外部からの多様性による刺激も受けなくなるので知識が急速に陳腐化して行ってしまう。結果として「亀山ブランド」にこだわり過ぎてしまったシャープが好例かも。
オープンにし続け、走り続け、かつマネタイズ化もしなければならないという世界・・・とんでもなく、しんどいな。
やっぱり、頭脳労働に関しては、金を目標にしない方がいいんだろう。金に関して言うならば、少なくとも今の日本に於いては、(悪気がないとは言え)、結果的に土地も金も潤沢に持ちながら日本に金を回さない、上場しているのにずっと低PBRのまま放置しているようなファミリービジネスをやっている企業群に、株価向上対策を取ってもらうと言う形でお金を吐き出してもらい、少しでも日本の景気活性化に繋げてもらうのが、一番妥当だと考える。副作用が一番少なくて済むと思うんだが。
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