2016年11月21日月曜日

(162) SpeedとAgility-その2

【(155) SpeedとAgility】の続き。
 
先月から、毎週末、趣味のテニスを再開した。
比較的気楽に通えるテニススクールで、月謝は約1万/月。
ここ数年間、3.5万円/月の小遣いでは払えなかったのだが、
最近の日経平均上昇のおかげで、日本株投資で多少小遣いに余裕が出ており、
再び日経平均が大暴落でもしない限り、なんとかなりそうだ。
1.5時間の運動だが、週に1回とは言え、非常に気持ちが良い。
しばらくは続けようと思っている。
 
週末にテニスに夢中になって運動していた時、「SpeedとAgility」について閃いた。
 
テニスは、アラフォーのオッサンになった俺でも、十分楽しめるスポーツだ。
しかし、昔、部活でやっていた(広いグランドが必要な)サッカーは多分もう無理だ。
それは何故かと言うと、多分、一般的に、年を取る事で、
「Speedが要求されるスポーツ」は、体力が続かないので、難しくなっていく一方で、
「Agilityが要求されるスポーツ」は、比較的年をとっても、過去の経験でカバーできるからだと思う。
 
過去、俺が(遊びや体育の授業などで)経験した事がある、
道具やボールを使うスポーツを、
「Speedよりも、Agilityが要求される」順に(独断で)並べてみる。
 
1位 : 卓球
2位 : バドミントン
3位 : テニス
4位 : フットサル
5位 : サッカー(広いグランドを使う)
6位 : 野球 (注1)
7位 : ゴルフ (注2)
 
(注1)野球については、瞬間的にはSpeedとAgility両方を要求されるんだが、
打順を待っている時間や、守備についている時間など、「見ている」だけの時間が
上述した他のスポーツに比べると「長い」
 
(注2)ゴルフについては、おじいさんになってからもできるだろう。
AgilityもSpeedも一緒に回る人や腕前次第で、ある程度、自分の好きなようにコントロールできる。
ゴルフは、むしろ、一緒に回る人とのコミュニケーションを、ゆっくり楽しむという
社交的な要素の多いスポーツだと思う。
 
なお、ジョギングや短距離走、マラソン、水泳、格闘技などは、
道具やボールを使わず、かつ、私自身があんまり経験した事がないので、
上述の順位付けの対象外としています。
 
上述した順位を見ると、結構興味深い。
 
【考察1】
日本でプロスポーツ化され、プロとして高給を貰えている人が大勢いるスポーツよりも、
トップの実力を持つ人が、(報酬は少ないが)オリンピックしか活躍の場がないようなスポーツの方が、
上位に位置している。
 
【考察2】
脳を鍛えるためには、多分、「Speed」よりも「Agility」に注目した方が良い。
例えば、バトミントンとテニスを比べた時、
相手のスマッシュ(的な早い攻撃)を受けるスキルは、
バドミントン経験者の俺は、テニスを始めた時から、ある程度有効だった。
 
【考察3】
サッカーや野球選手は、トップアスリートでい続けるためには、
「高いレベルでのSpeedの維持」を要求される。
つまり「経験による脳の発達」ではカバーできない、「アスリートとしての体」を求められ続ける。
サッカーの三浦カズ選手が尋常じゃなく凄いと思うのは、常人はとても続けられないような、
体へのトレーニングを、今の年齢でも継続して行っている事だ。
 
一方で、テニスのクルム伊達公子選手が一回引退した後、
再度活躍されているのが凄いなと思うのは、
伊達さんが長い経験を経たからこそ
身につけておられる「経験によるテニス脳」が、
若いテニスプレイヤー達のエネルギー・パワーを打ち負かせる打ち方、
コースコントロールという形で実現し、
それがテニスのトップの選手の中で、実際に通用している事だ。
 
【考察4】
最近は機会がなくてできないが、またサッカーをやりたいなとも思っている。
でも、もしやるなら、間違いなくフットサルだ。
多分、俺自身、フットサルで、
「もうSpeedは衰える一方だが、自分のAgilityがどの程度通用するか、試してみたいな」
と本能的に感じている気がする。
 
この話、結構個人的に面白い。
次の【163】の記事に続く。

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