2016年11月21日月曜日

(134) 日経記事より(仕事はあるが集まらない)

 
難しい問題だ。解決には時間がかかるだろう。
東北の復興を願う気持ちは変わらないが、綺麗事、美談だけでは、現実は済まされない。
残酷だが、正直、以下のように感じた。お気を悪くされる方には、お詫び申し上げる。
 
「もらい慣れ」という言葉を聞いて、
破綻したギリシャの公務員の人達の事が思い浮かんだ。
ギリシャでは、国債を大量発行し、
雇用が守られ、良い給与がもらえる公務員を大勢作り、
最終的にギリシャは破綻した。
今もユーロ危機は完全に去っておらず、今も公務員によるデモは続いていると思う。
 
日本人の世間は、「優しさ」が何かのきっかけで、
「鬼のような厳しさ、冷酷さ」に変わるケースが多い。
良い意味でも悪い意味でも、感情の振れ幅が非常に大きく、
マスコミが風向きの変化を感じ取ると、皆一挙にこれまでと逆方向に振れたりする。
 
無料で読める、日経の記事で「もらい慣れ」という言葉が俺の目にも入ったという事は、
風向きが変わるのは時間の問題かもしれない。
 
「もらい慣れ」してしまうのは、やむを得ない、誰も責められない面もある気もするが、
日本の財政状況が危機的であり、全く余裕がない事を考えると、
これからの世論は、3/11の、大震災からの1周忌の日の報道の感情的な方向性から、
180°違う方向に向いて来る可能性がある。
 
人間大勢いるから、
辛い時に必死に頑張る人もいれば、
辛さに負けてしまい、折れてしまう人、
辛さを紛らわしたくて、何かに怒りをぶつけたり、八つ当たりする人、
いろいろいるだろうし、それが人間だと思う。
 
皆が満足するという事はあり得ないが、
(極めてよくできた)日本の世間システムは、
多分、日本人の全家族に対して、自然に、
「どの家族も皆辛いけど、皆で、必死に頑張ろう」
「その代わり、頑張らない家族、運が悪い家族は自己責任であり、世間は助けない」
という、一見温かく熱く、一方で、実は、極めて冷酷なルールに基づく
同調圧力を発揮して来ると思う。
 
こういうのも全てひっくるめた上で、我々は日本と言う国に生きている。
生きとし生けるものが幸せでありますように・・・

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