最近、『ビッグデータ』という言葉を良く聞く。今朝の日経一面にも、
「個人情報、企業利用に指針」「ビッグデータ活用後押し」
と出ている。
ビッグデータ(Wiki)
またいつものパターンで、こんな事、前にも書いたな~、と思いだして、「世間 ライフログ」でググったら、弊ブログ記事291が一位ヒット。本当にGoogleさん、ありがとうございます。
ある意味、これも、『世間』という、自分がとっても気になる言葉を活用した、ビッグデータのお得な利用法のような気もするが。
(291) ライフログとしてのFacebookと匿名ブログ
今もここで書いた事と考えは変わっていないが、個人情報を商売という意味で活用したい側(Facebookなど)や、自分が望まないのに、勝手に用いられる側という視点に立つと、『個人情報保護』、『プライバシー』みたいな問題が出てくる。
ここでまた、そんな記事書いたな、と思い出して、「世間 実名」、「世間 匿名」でググったら、今度は322が一位ヒット。本日5/10現在だと、「実名と匿名」でも、3位だ。なんと、総務省さんの「実名と匿名」の記事(4位)を上回っている。Googleさん、本当にありがとう。
(322) 実名と匿名とメディア
一応、これだけ考えておけば、後は、「自分で考えて下さい」で、やりながら上手に付き合っていけばいい気がするんだが、言い過ぎだろうか?
例えばアメリカ人と日本人を比較すると、アメリカの場合は、個人主義が強く、世間の圧力(同調圧力)が弱いのが自然な文化なので、個人の名前を堂々と出すのが普通。一方で、日本の場合は、個人の名前がテレビに出ると、(例えば、リストラされた男性の名前の実名が出れば)近所のママ友達が、「あそこの旦那さん、リストラされたらしいわよ・・・」みたいな、噂を広めてしまい、面倒な事が起こったりする。これは文化や地域によって違うので、状況に合わせるしかない。
例えば同じ日本人だって、「山田さん」と「江田島さん」では、苗字の珍しさが違うので、最適なプライバシー設定が異なる可能性が高いと思う。『山田太郎』さんは、日本人に数えきれないほどいるので、例えばFacebook検索では本人を確定させるのが困難だが、『江田島平八』さんは、他にいないから、Facebookに登録したら、多分すぐ見つかってしまうだろう。
(注 : 山田太郎さんはドカベンの主人公、江田島平八さんは、男塾塾長です。念の為)
また、芸能人や政治家の人達ように、自分の名前と顔を覚えてもらってナンボの仕事もあれば、私のような平凡な一般人のように、できるなら名前を知られない方が気楽な仕事も多い。普通は後者(名前は知られたくない)だと思うが、例えば、大企業の社長さんや、重役以上の人達、大学教授等は、やはり実名を堂々と名乗らないと、威厳がなくなってしまうだろう。
人それぞれみんな違うんだから、実名と匿名の議論、プライバシーの議論は、答えが一つに決まらない。そこを理解しないと、議論が発散してしまうし、アルジェリアの悲惨な事件後の報道の時のような、感情的な衝突が起こってしまう。感情的な衝突の弱点は、その後に建設的な議論が生まれにくい事。感情を抑えて、冷静にならないと、議論自体がタブー視されてしまう。
・・・かと言って、日本の今の匿名ネットの世界の荒れ方から判断する限りにおいて、まだまだ落ち着くまでには時間はかかるだろうけど。
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