2016年12月1日木曜日

(443) 読み上手は書き上手

タイトルの言葉をふと思いついてネットで調べたら、既に斎藤孝さんが2008年に「読み上手 書き上手」という本を出されていた。

一方、レビューを読んだ限り、読み上手『は』書き上手の、「は」は入っていないように見える。

話し上手は聞き上手、聞き上手は話し上手、というのは昔から良く言われている言葉。
しかし、
読み上手は書き上手、書き上手は読み上手、という言葉はない。

なぜかというと、会話(対話)というコミュニケーションは相手側と同じ時間を共有しているので、自分が話している時間は相手が聞いている時間、自分が聞いている時間は相手が話している時間だから。

一方、読み書きコミュニケーションは、誰かが書いている時間、他の人の時間を奪わない。

しかし、ネットやSNSが発達し、特にコメント欄というコミュニケーションが出てきた今、
「書き上手は読み上手」(または読み上手は書き上手)という言葉を流行らせてみてはどうだろうか?

なぜかというと、どうもネットの世界を中心に、自分は他の人の意見を読んで理解していないのに、自分の主張ばかり書いている人が目立つように思えるから。「炎上芸人」と呼ばれる方達って、その典型例のように思う。

さすがに、ネットの世界全てに展開するのは難しいだろうが、たとえばNewsPicksのような、比較的世界を狭めにした所で喋り言葉と同様、「沈黙は金、雄弁は銀」「言わぬが花」的な、日本人の独自文化が生きるような世界を作ってみてはどうだろうか?

なお、"There's no stupid question"的な言葉が好きなアメリカ人や中国の人達には、「沈黙は金」という日本人の文化は悲しいほどに通用しないので、念のため。

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