2012/12/14 加筆
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鏡像問題(なぜ鏡は上下を逆転させないのに、左右だけを逆転させるのか?)
に関して、私が調べた限りにおいて、一番解りやすく説明されていると思われるサイト。
私は、この鏡像問題と、日本語脳目線&英語脳目線との間に、似たものを感じる。唯脳論にも通じるが。
さらに言うと、脳の使い方の違いによる、日米の文化比較のヒントになるような気もしている。
主語の省略という日本語の特徴により、
日本語脳目線は、目線の移動が起こりやすい。
(目線の起点/カメラの位置が自分側と相手側を行ったり来たりする。ミラーニューロンをたくさん活用している?)
参考記事 : (157) 雪国(川端康成)
日本語脳 : 「虫の目」的
英語脳 : 「鳥の目」的
虫の目の長所は「やさしさ、感情移入」(相手側の目線になるから)、弱点は「木を見て森を見ず」
鳥の目の長所は「俯瞰できる、論理的に考えやすい」、弱点は「細かい所に目が行き届かない」
母国語が日本語の人でも、鳥の目的な人もいれば、逆に、
母国語が英語の人でも、虫の目的な人もおそらくいる。
(あくまで、母集団の平均同士で比較した場合の違いの話。ただし、この違いは体感値としては結構大きい。)
どちらのタイプの脳を持っているか調べるための、比較的簡単なテスト方法がある。
以前、とあるテレビ番組でやっていた話だが、
2グループに分ける時、パンダ、猿、バナナを直感的にどう分けるか?
アジア圏 : 【パンダ】【猿+バナナ】(虫の目目線、関係性に注目)
欧米圏 : 【パンダ+猿】【バナナ】(鳥の目目線、属性に注目)
と分ける人が多いそうだ。
参考URL : (このサイトの下の方の4、どれが同じグループ?)
注 : なお、たまに「3文字と2文字だから」という理由で、猿だけを例外にする人がいる。このタイプは「独創的」「個性的」な人が多い。
多くの日本人は、主語の省略という幼少期から学習する日本語の特徴により、
無意識で虫の目目線になりやすいんだと思う。
これが、「優しすぎて決められない」という日本人の特性と密接に結びついていると思う。
(日本人の特性が主語の省略を許すという文法ルールに繋がったのか、逆に主語の省略を許すから日本人の性格傾向になったのかは、おそらく鶏と卵の関係だと思う)
大震災のような、誰が見ても方向性が明らかな場合には、
日本人はとてつもない強みを発揮できる。(同調圧力)
ところが、平和になり、総論賛成、各論反対的な問題に対しては、「優しすぎて」方向性を決められない。
緩慢な問題は、徐々に徐々に悪化し、本当にシャレにならないレベルに至らないと、
日本人はアクションを起こせず、イライラが募る。
問題解決に必要なのは、「鳥の目」
時に優しさを捨て、優先順位の上位を優先するために、下位に泣いてもらう厳しさ。
だが、まだ多少なりとも余裕があると、「虫の目」による
不特定多数の匿名という「世間」が「鳥の目」を持つ人達の揚げ足を取ってしまう。
これによって「鳥の目」を持つリーダーが、アホらしくなって辞めてしまう、或いは、潰されてしまうという現象が起こりやすい。いわゆる「出る杭が打たれる」という現象。これが続くから、リーダーが極めて育ちにくい。
この特徴が仮に上記仮説に示した通り、「日本語と言う言語由来」だとすれば、日本人の「世間」「空気」みたいな国民性は、日本語を我々が使い続ける限り、なくならない可能性が高いと思われる。
・・・私の強い危機感は、『このままで大丈夫か?』というもの。
このままの状況を放置し、これまで通りのやり方を続けていると、主要産業の製造業はグローバル化の波に飲み込まれ、日本企業はかつてのように金が稼げなくなり、少子化はさらに進む。並行して、国際語である英語の重要度が増すと同時に、高度な日本語の使い手(黙読・速読が得意な人、文章を書くのが得意な人)が減少、特に、漢字仮名交じり文の読解力、文章力が全般的に低下してしまう怖れがある。
この問題に日本人の多くの人が真剣に向き合わなければ、少子化に伴い、ずるずると状況が悪化し、究極的には、日本語が絶滅する方向に進むかもしれない。そうなれば、漢字仮名交じり文による過去知識の積み上げ、高速での文章での情報交換という日本国民の優位性が失われてしまう。最悪のケース、最終的には世界で進み続ける画一化の波に飲み込まれ、日本国民も日本語も、日本人のご先祖様たちが作り上げてくれた、過去の日本語の文章や本の蓄積も、(読み手が減っていくと言う形で)画一化の中に埋没していく・・・
こういう流れにならないよう、どこかで反転させないと、大変な事になってしまう気がして仕方がない。
もちろん、私の力だけでどうにかなる話ではない。
だが、自分の息子達、まだ見ぬ孫達の事を考えると、何とかして日本語をガラパゴス化の罠にはまらないように何かできる事をし続けなければならないと強く感じている。
以下、話が変わり、最初に書いた鏡像問題について。
冒頭の鏡像問題の件、英語での面白いサイトを見つけた。
この英語のサイトから、特に面白いと感じた箇所を抜粋し、和訳。
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「鏡は何故左右を逆転させるのに上下を逆転させないのか」という質問は、appleとappleを比較していない(同じものを比べていない)。
「上」という概念は、地球の中心から外側へ、という風に、ある方向を選択する事で説明できる。「前」という概念もそう。自分の体の前を指し示す事で方向が示せる。火星人にも、「上」と「前」の概念は簡単に説明する事ができる。
しかし、「左右」という概念の定義はそんな簡単ではない。火星人に左右の概念を説明するのはとっても大変。何故かと言うと、「左右」というのは相対的であって、まず最初に「上」と「前」を定義しないと決まらないから。
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この日本語と英語のサイトの、二つの説明の違いに、日本語脳と英語脳の違いを感じる。「虫の目」的な日本語脳が欲しがる説明と、「鳥の目」的な英語脳が欲しがる説明とが、もしかすると異なるのかもしれない。
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「鏡は何故左右を逆転させるのに上下を逆転させないのか」という質問は、appleとappleを比較していない(同じものを比べていない)。
「上」という概念は、地球の中心から外側へ、という風に、ある方向を選択する事で説明できる。「前」という概念もそう。自分の体の前を指し示す事で方向が示せる。火星人にも、「上」と「前」の概念は簡単に説明する事ができる。
しかし、「左右」という概念の定義はそんな簡単ではない。火星人に左右の概念を説明するのはとっても大変。何故かと言うと、「左右」というのは相対的であって、まず最初に「上」と「前」を定義しないと決まらないから。
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この日本語と英語のサイトの、二つの説明の違いに、日本語脳と英語脳の違いを感じる。「虫の目」的な日本語脳が欲しがる説明と、「鳥の目」的な英語脳が欲しがる説明とが、もしかすると異なるのかもしれない。
「appleとappleを比較していない」と言う言葉は、目から鱗だった。異文化・異言語を学び、それを理解する事が何故重要で、また何故楽しいかは、「脳の使い方」が、結構違うからじゃないのか?と、最近感じる。
多分日本語脳と英語脳は大きく違う。個人的なイメージだが、グローバルの人口で見れば、英語的な脳の方がメジャーで、日本語的な脳は圧倒的にマイナー。
同じ漢字文化圏の中国だが、彼らには音訓両読みがなく、音読みのみ。おそらく、漢字を表音文字的(アルファベット的)に読んでる人が多いはずだ。従って、脳構造は英語脳的だと思う。中国語は発音も種類が豊富だし、音声重視だから、日本人よりも英語が上手な人が圧倒的に多い事も、それを裏付けていると考える。
一方で、日本語脳が発達している日本人は、速読・黙読が得意な人が多い。文字を「音」として読まず、「絵」として認識できる高い能力を持っている。これによる脳へのインプットの速さは、音速と光速くらい違う。つまり、文章を読み、書く(或いはタイプする)事に特化するのが日本語脳。
最近気になるのは、絵文字やらスマホ等、短い文章での会話的な情報交換が発展し過ぎて、特に若い人達、速読・黙読が苦手になってきてるんじゃないだろうか?
日本人の国際的な強みの源泉は、「漢字仮名交じり文」を背景とした、文章による脳へのインプットスピードの強烈な速さだと考えている。米原万里さんが著作で書かれているように、たくさんの漢字を学校等で覚えるのは大変な労力だが、覚えた後、そのメリットが長期間、ほぼ死ぬ直前まで得られる。・・・本や雑誌、きちんとしたネット情報等を読み続けると言う条件付きだが。
多分日本語脳と英語脳は大きく違う。個人的なイメージだが、グローバルの人口で見れば、英語的な脳の方がメジャーで、日本語的な脳は圧倒的にマイナー。
同じ漢字文化圏の中国だが、彼らには音訓両読みがなく、音読みのみ。おそらく、漢字を表音文字的(アルファベット的)に読んでる人が多いはずだ。従って、脳構造は英語脳的だと思う。中国語は発音も種類が豊富だし、音声重視だから、日本人よりも英語が上手な人が圧倒的に多い事も、それを裏付けていると考える。
一方で、日本語脳が発達している日本人は、速読・黙読が得意な人が多い。文字を「音」として読まず、「絵」として認識できる高い能力を持っている。これによる脳へのインプットの速さは、音速と光速くらい違う。つまり、文章を読み、書く(或いはタイプする)事に特化するのが日本語脳。
最近気になるのは、絵文字やらスマホ等、短い文章での会話的な情報交換が発展し過ぎて、特に若い人達、速読・黙読が苦手になってきてるんじゃないだろうか?
日本人の国際的な強みの源泉は、「漢字仮名交じり文」を背景とした、文章による脳へのインプットスピードの強烈な速さだと考えている。米原万里さんが著作で書かれているように、たくさんの漢字を学校等で覚えるのは大変な労力だが、覚えた後、そのメリットが長期間、ほぼ死ぬ直前まで得られる。・・・本や雑誌、きちんとしたネット情報等を読み続けると言う条件付きだが。
これがあるから、もしかすると日本(だけ)は、他国よりも年功序列に合理性があったのかもしれない。文章の読み書き能力は、老眼による加齢に伴う衰えは多少はあるだろうが、あまり劣化しない。だから、若い人よりも60歳の人の方が文章を早く・的確に読め、読みやすい文章を書く力が高い状況である可能性もあるはずだ。
しかし、今の少子化が続き、日本語を使う人がどんどん減って行けば、費用対効果が悪くなる。最終的に英語に公用語の座を置き換えられてしまうもしれない。ちょうど、日本国内でテレビの全国ネットの発達により、地方方言が少しずつ淘汰され、標準語という画一化が日本中で進み続けているように。
今の日本の世代間格差を放置すれば、20~30年後にはもう危うくなっているかもしれない。今のグローバル化した世の中では言葉は最重要な「ツール」。息子達以降の世代、日本語でまともな金が稼げないなら、英語をメインにせざるを得ない。英語が日本の主要言語に近づいた時、日本人はずっと海外の人よりも英語下手のまま、資源が少なく、天災が多い国土で、根性論だけでGDP 3位、いや10位以内の地位をいつ頃まで維持できるんだろうか?
この危機感をできるだけ多くの人と共有したいんだが、複雑すぎるのか、あるいは、私の仮説のどこかで誤りがあるせいなのか、なかなか伝わらない。反論、批評(鋭いツッコミ大歓迎)ありましたら是非お願いします。
しかし、今の少子化が続き、日本語を使う人がどんどん減って行けば、費用対効果が悪くなる。最終的に英語に公用語の座を置き換えられてしまうもしれない。ちょうど、日本国内でテレビの全国ネットの発達により、地方方言が少しずつ淘汰され、標準語という画一化が日本中で進み続けているように。
今の日本の世代間格差を放置すれば、20~30年後にはもう危うくなっているかもしれない。今のグローバル化した世の中では言葉は最重要な「ツール」。息子達以降の世代、日本語でまともな金が稼げないなら、英語をメインにせざるを得ない。英語が日本の主要言語に近づいた時、日本人はずっと海外の人よりも英語下手のまま、資源が少なく、天災が多い国土で、根性論だけでGDP 3位、いや10位以内の地位をいつ頃まで維持できるんだろうか?
この危機感をできるだけ多くの人と共有したいんだが、複雑すぎるのか、あるいは、私の仮説のどこかで誤りがあるせいなのか、なかなか伝わらない。反論、批評(鋭いツッコミ大歓迎)ありましたら是非お願いします。
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