2016年11月16日水曜日

(31) 縦書きと横書き(問題提起)

2012/3/7加筆・修正
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問題提起;
 
私たちの身の回りには、当たり前のように、
「縦書きの日本語」と「横書きの日本語」が混在している。
例えば、新聞(日経、朝日、読売、etc)は縦書き。
インターネットで見るサイトは、ほとんど横書き。
文庫本や本屋で買う本は、大多数が縦書き。
当たり前のようで、実は、深い意味があるのではないか?
 
凄く深いぞ、このサイト。
 
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「縦書きと横書き」について

Q.『縦書きでも横書きでも』、どっちでもいいのでは?

次の例を考えていただければ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1112273831?fr=rcmd_chie_detail

鏡像問題という昔からある疑問・謎かけで、「なぜ鏡は左右のみを反転し、
上下を反転しないのか?」というものだが、この問いに対して疑問を感じること自体、
人間の(脳の)認知が、左右と上下方向が等価ではない事を示していると思う。

認知が左右と上下等価でないのに、
「縦書きと横書き、どっちでもいいじゃん」と言うのは、
少々乱暴ではないか?

2.検証が難しいですが、おそらく、現代日本人には、
脳へのインプット側は縦書き、
脳からのアウトプット側が横書きが効率的な人が多い
私達の周囲を見回すと、脳へのインプット側(本、新聞etc);
すなわち、『読む』ものには、縦書きが根強く残っている

逆に、脳からのアウトプット側(電子メール、会議記録、ノートへの書き込みなど);
すなわち、『タイプする、または書く』もの(脳からのアウトプット)は、ほぼ全て横書き

これは、おそらく、意識/無意識は別として、その方が効率的であると感じる
日本人が多いからだと思います。
なぜか??
⇒私は専門家じゃないので、上記URLを徹底的に読み、もっともっと勉強する必要がある。
 

3.漢字仮名交じり文は日本の宝(by 米原万里さん;『ガセネッタ&シモネッタ』より)

http://kkana.exblog.jp/4933521/
ロシア語が表音文字言語なのに対して、
日本語は表意・表音両方を使う言語である。
日本人の場合、漢字学習、習得に最低12年(小、中、高校)、
その後も漢字を覚え続ける必要があるのに対して、
例えば英語であれば、単語はともかく、文字自体は、A~Zの26文字、
大文字小文字入れても52文字を覚えれば、
文字(読み書き)の学習は基本的には完了する。
 
アメリカ人の場合、日本人が頑張って漢字や英語を覚えている間に、
ディベートやらプレゼンやらの勉強してるのだから、
彼らと同じ土俵で英語で勝負しても勝ち目はない。


4.じゃ、中国語は??
中国語には、「ピンイン」がありますが、
ピンインは「ふりがな(ルビ)」としては使われますが、
日本語の「てにをは」、つまり、送り仮名、助詞に相当するものがない。
また、外来語を音声としてそのまま表示するカタカナに相当する文字がない

だから、ケンタッキー、マクドナルドを、それぞれ、肯徳基、麦当労にせざるを得ない。
おそらく、これらは「当て字」であって、
脳の認知上、漢字の表意文字としての元来の意味が弱まり、
アルファベットのように、表音文字的に捉える割合が増える。

日本人が、「私の名前は」と「ワタシノナマエハ」を全然違うイメージでとらえるのに対して、
これらを同一文字列で表してしまうと、
頭の中が徐々に「ワタシノナマエハ」という、音声系に浸食されていくと予想します。

勿論、中国語を悪く言うつもりは毛頭なく、むしろ、
聴覚系を駆使する中国語の凄さには驚かされました。
マー(→)、マー(↑)、マー(↓↑)、マー(↓)と、
母音の4つの高低アクセントを使うというのは、驚異的で、
中国の人が英語のしゃべくりが得意なのはこのためか!!と、妙に納得しました。
言いたいことは、
人間の脳、学習の頑張り度合いには、国平均として長期レンジで見れば、
そんなに大差ない事が予想されるので、聴覚系を重視すれば視覚系が弱点に、
視覚系を重視すれば聴覚系が弱点になる気がします。

なお、生まれた国の言語がどっち系であったとしても、
人間には視覚系も聴覚系もどっちも大切なので、
「読み書き」に偏ったら「喋って聞いて」、「喋って聞く」に偏ったら「読んで書いて」
足して2で割るのではなく、それぞれに上手に偏りつつ、
バランス良く伸ばしていくことが重要なのは言うまでもありません。

5.日本人、日本語の強み

昔、Wordが出始めの頃「きしゃのきしゃがきしゃできしゃした」を
一発で「貴社の記者が汽車で帰社した」と変換できる事に感動した
記憶があります。
おそらく、中国語ではこれは容易ではありません。
ソフト開発者、システム屋さんの苦労は横に置かせていただいて、
ユーザとして見た時、
IT技術との親和性という観点でも、「漢字仮名交じり文は日本の宝」と言える
のではないかと思います。

ここ数年、政治のニュース、官僚のニュース等、日本にはどん詰まり感が溢れていますが、
そんな状態でも今我々が何とか飯が食えているのは、過去の貯金で食っているからに他ならず、
私は、それこそが漢字仮名交じり文をツールとして用いて蓄積された、
ご先祖様達、諸先輩の方々の経験や記録そのものではないかと感じています。
都内の大きな本屋に行けば、膨大な数の日本語本に驚かされますし
WebやWikipediaでの世界人口に占める日本人の割合から考えた時の日本語の健闘ぶり、
 知識検索サービス(Yahoo知恵袋や、人力検索はてな等)の充実ぶりなどから判断すると、
まだまだ、日本人・日本語の「読み書き」は世界と渡り合っていける気がします。

たまにマスコミで、欧米を過度に礼賛する「専門家コメンテータ」を見ると
小学生の時からずっと積み上げてきた理屈でやり込めてやりたいという思いに駆られますが、
欧米の良さを強調しすぎて日本の良さを忘れてしまう事も、
日本の良さを強調しすぎて欧米を悪く言うのも、
どっちも「専門家」なら、やっちゃいけないことだと思います。

2人の息子たちには、今後も私はまず日本語をしっかり教え、
たまに英語の大変さの愚痴をこぼし、
日本人である事を堂々と誇れるような父親であり続けたい、
そんな事を考えています。

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