宋文洲さんのメルマガ、いかにもコメント欄が荒れそうなネタだ。
これは、文化の違いというか、そもそも言語が違うので、噛み合わせるのは凄く難しいと思う。
英語との比較でも、日本語の『嘘』という言葉の特殊性がなんとなく見える。
(引用)
lieは人をだまそうとしてつくうそのことで日本語の「うそ」よりもはるかに強意的で非難・軽蔑(べつ)を含む
『嘘も方便』という諺・慣用句にぴったり来る英語は、(同等の慣用句という意味において)多分存在しない。
「余計なことは言わない」或いは、「お世辞、おべっか」は、日本語では『嘘』に含まれるケースもあるが、これらは"lie"ではない。
口に出さない心については自由な欧米の文化に対して、
心の中で思う事すら許さず、心の中の事まで干渉する日本の文化。
(注 : 多分、中国の文化も欧米、特に米に近い部分がある。会話重視という点で。)
こういうケース、日本では山ほどあると思う。
たとえば・・・
好きじゃない男性に告白された女性が、「ごめんなさい、相性が合わない」「生理的に無理です」と断るケース。
残念ながら入社希望してくれた人に断りの連絡を入れる、企業からの、「お祈りメール」
出たくない/気が進まない飲み会に誘われた時、「体調が悪くて」と断るケース。
これらは、日本語ではもしかすると『嘘』と呼ぶのかもしれないが、"lie"ではない。
余計な事を言わない方が、人間関係が円滑になる事を理解し、断られた側も、相手の本音を察する事で、お互いが傷つかないで済むようにする、日本の古来からの文化・風習だと思う。
はっきり、きつい言葉を口に出す事ができない言語の特徴(日本語は、感情が伝わりすぎる)だからこうなったのか、鶏と卵の関係で、そういう文化があったから今の日本語になったのかは解らないが、多分両方あると思う。
いずれにせよ、こういう微妙な話をする時は、いっその事日本語じゃなくて、英語で話し合ってしまった方が、感情的な衝突を避け、普段は気付かないような事に気付けたりすると思ったりなんかする。
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