近年、日本では行き過ぎた右寄りの人(ネトウヨと呼ばれた人達など)、行き過ぎた左寄りの人(プロ市民と呼ばれる人達など)、双方に振り切ってしまった人達の奇行が目立ち、真ん中に近い右寄りと左寄りの人の間の健全で冷静で、互いを尊重した議論が難しい雰囲気になってしまった。
一方で、どうも旧来の右寄り、左寄り(或いは、アメリカの右と左)という分け方自体が、どうも今の日本の状況に合っていないような違和感がある。
私は自己分析としては、どちらかと言うと右寄りだと考えていた。
私も母親も一人っ子で、先祖代々の墓の事とかを幼少期から自然に意識せざるを得ない環境だったので、家族主義が強い。
現実的ではないにせよ、サザエさんに回帰してもいいかな、くらいの価値観を持っている。
しかし、仕事は米系外資メーカーが肌に合っており、かつ、国に関してはあまり「日本独自で」とか考えず、(例えば)三島由紀夫さんの自衛隊での割腹自殺には、全く理解しようという気持ちになれない。躁鬱病の躁状態が行き過ぎてしまい、思考が暴走し取り返しがつかない所まで進んでしまった、極めて不幸なケースだと私は捉えている。
台湾や中国や韓国とは、同じ漢字文化圏だし、欧米よりも距離的に近いので、色々軋轢や衝突はあっても、可能な限り仲良くやっていった方がいい、そう考えている。
最近、左寄りの朝日新聞やAERAの、「家族と世間に悩まされる」的な記事に、無茶苦茶腹がたつ。
代替案もないのに、家族主義の文化が強い日本に欧米的な個人主義の考え方を浅い考えで入れようとしたって、上手くいくはずがないだろう、そう考える。
過去長い年月を掛けて受け継がれてきた実際の日本人の子育て法がどういうものかを考えず調べもせずに、「少子化が止まらないのは女性の社会参画への理解がないからだ」と浅知恵で煽るだけ煽った朝日やAERA的なメディアが、むしろ少子化をさらに進めてしまった真犯人じゃないの?とすら本音の部分では思っている。
ところがその一方で、右寄りの産経新聞の、やたらと中国や韓国をdisったり、皮肉ったりする記事も大嫌い。
もう日本は彼らに追いつかれ、一部の中国人金持ちは日本人より大金持ちの人が大勢いるのに、そんな記事書いたって惨めになるだけじゃないの?これまた本音でそう感じている。
また、日本人の中流層の崩壊は何としても食い止めた方がいいと考えていて、国の膨大な借金を減らす為なら、お金持ちの人には相続税はたくさん払ってもらうべきだと考えている。
パナマ文書騒動で名前が出てきたセコムの創業者の方を始め、相続税の節税の為にタックスヘイブンでの法人を利用するのは、仮に法的にはセーフでも倫理的にアウトだと考えている。
右寄りの人の中にも、左寄りの人の中にも、すごく共感する人達がいて、
それは例えば右寄りならグロービスの堀さん、やまもといちろうさんであったり、左寄りなら•••
あれ?
左寄りの人の中で私が共感する人が、日本人ではパッと思い浮かばない。
あえて挙げるなら堀江さん(ホリエモン)?
でも、堀江さんは左寄りとは呼べないのか?
話がとっ散らかってしまったが、少なくとも私は「家族主義」なのは間違いない。
右と左の間の議論は機能しないようなので、(生粋の日本人の)人格が優れた個人主義の人と家族主義の人との間での健全な議論を聞きたい。
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