2016年11月16日水曜日

(57) 英語の気楽さ(2人称)

日本語は、相手をどう呼ぶかで、無意識の内に非常に気を使っている
 
例えば、以下のようなケースを想定。
 
自分は会社員。自分よりも、かなり年上なんだが、自分の部下に当たる人の机(自分の机の近く)が、
整理整頓されておらず非常に汚い。自分としては、綺麗にして欲しい。
その場合、相手にどういう言葉でお願いをすればいいか?
 
日本語 : (例)xxxさん、申し訳ありませんが、机を綺麗にしていただけませんか?
英語 : Please clean up your desk.
 
この例で解る通り、「上から目線」にならないよう、
日本語では我々は無意識に相手への敬意を込めている
これにかけている労力、日本人全体で合計するとどれくらい膨大な量だろうか
想像を絶する。
 
ところが、英語はそんな気を遣わなくていい。
基本的に、神の下で人は平等(横一列)なので、
2人称は全て「You」。(命令形の場合はYouを省略、Pleaseを入れれば、全然問題なし)
 
日本でも、「英語公用語化」という会社が出てきているが、
この、2人称の呼称に関してだけ言えば、効率は上がるだろう。
儒教のプログラムが言語内にインストールされていないので、
全然気を遣わなくていい。
 
しかし、私の働いている会社では、英語公用化はナンセンスだと考えている。
「漢字仮名交じり文は日本の宝」
世界で(おそらくNo.1の)読み書き、タイプとの親和性を持つ日本語を、
何故日本人同士のコミュニケーションで捨てる必要があるのか?
その点では、意味が解らない。
 
ただし、グローバル化によって、日本語を母国語としない社員が増えたり、
海外支店や海外顧客が増え、日本語を使えない人の割合が増えて来ると、
話は別。
 
英語は、ドイツ語(男性名詞、女性名詞など、ややこしい)などと比べても、
シンプルなので、日本語を使えない人が多い、或いは、国内市場を見捨て、
海外での事業拡大を目指す会社などでは、
英語公用語化の方がメリットがある可能性はある。
 
ただし、もっと言うと、英語公用語化すると、
日本企業の強みのかなり多くの部分がなくなってしまうだろうし、
 
我々「普通の」日本人の多くは
「いい人だけど、あんまり英語が上手じゃなくて使えない人」という評価を受けると予想する
実は、これは、相当大きな問題と思う。
例えが良いかどうかわからないが、
プロのサッカー選手として活躍してきて、サッカーが非常に上手な人に対して、
「これから野球選手として頑張ってくれ」と言うようなもんだろう。
 
英語公用語化が仮に行き過ぎる事があれば(多分ないと思うが)、
「漢字仮名交じり文を使いこなせる人」の数も、
「漢字仮名交じり文の平均読み書きスキル」も
日本人平均として下がってしまうだろう。
(お隣の韓国でも、漢字を使うか、表音文字のハングルに統一するか、という議論がある(った?)はずだ)
 
中国に追い抜かれたとはいえ、まだGDP世界3位。
「下山の思想」がベストセラーになる時代だが、
我々若い世代からすると、麓まで降りてもらっては困る。
ちょうどいい所までの下山に留めるには、「漢字仮名交じり文は日本の宝」という認識を、
もっと日本人に広める必要があるかもしれない。
 
なお、このブログは、「企業の世間的責任」という言葉を広めたいから開設したんであって、
「漢字仮名交じり文は日本の宝」という言葉を広めるのは、このブログの第一目的ではありません。
 
しかし、私が3番目に尊敬する、(故)米原万里さんのこの言葉、
日本人の貴重な財産であり、絶対に埋もれさせてはならないと考えてます。
 
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2012/7/5加筆
本記事に関しての、知恵袋での質問と、戴いた回答。
 
次は、もっとありふれた、一般的な言葉でトップ表示されるよう、引き続き頑張ろう。しかし本日7/5現在、「英語公用語化 仮名交じり文」でググると、ここがトップ表示される状況が続いている。
 
少しずつであっても、間違いなく前進はしている(独り言)。
 
多分大切なのは、「前進し続ける事」と、「少し前進した達成感を感じる事」、でも、「それに納得・満足せず、さらに先の目標を描き、もっと前進する事」だと思う。俺のHNの名付け由来の言葉、「道と言う道は天竺に通じる、されば悟空よ出鱈目に行け」、この言葉が昔から大好きだったのは、多分そういう気持ちを思い起こさせてくれるからだと思う。よし、今日からも頑張るぞ。

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