2016年11月30日水曜日

(369) そして父になる(是枝監督インタビュー記事)

このインタビュー記事が面白かった。
 
ミルクジャポン『インタビュー:是枝裕和 わたしを”父”にしてくれたもの』
 
記事の中で特に共感した内容。
 
【是枝監督の言葉】
「わたしも5歳の娘の父なんですが、娘が生まれるまでは、自分に" 父性" があるなんて思ってもみなかったんです。わたし自身が、あまり父と遊んだ記憶や愛された実感がなく、父親のことを家庭的な感情や父性が薄い人だと思っていたんです。自分も同じタイプだと自覚していたので、自分みたいな人がこどもを持つと、こどもが不幸だろうなと......。でも、実際に生まれてみると、素直に『かわいいものだな』って思って。娘のおかげで自分にも父性があることを知ることができました。父性って、もともとあるものじゃなくて、こどもと一緒にいて、なんとなく浴びているうちに浸透してくるようなものなのかもしれません」。
 
【主人公の良多に、子煩悩の雄大(リリー・フランキー)がアドバイスする言葉】
子育てっていうのは、ピッチャーじゃなくてキャッチャーだから
 
【是枝監督の言葉】
「『歩いても 歩いても』や『ゴーイング マイ ホーム』に出てくる親子関係は、かなり自分の体験が反映されていて、その微妙な距離感は、自分と父の関係そのものです。こどもの頃から一緒に遊んだ記憶はほとんどありませんし、わたしの中で父は謎の存在でした。一般論とは言い難いかもしれませんが、母と娘って、大きくなると『友達』になる人が多いでしょう。母っていう共通語を持っているからわかり合えるというか。でも、父と息子って、『ライバル』なんですよね。敵対するか、越えなければならない壁として立ちはだかるか
 
 
まだ映画「そして父になる」を見てないんだが、DVDが発売されたら見てみよう。とっても面白そうだ。

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