2016年11月24日木曜日

(254) 他人に安易に同調するのはやめよう

いじめ問題
その通りだと思う。
 
さすが玄侑宗久さん。
『他人に安易に同調するのはやめよう』
このメッセージはとても重要だと思う。
 
日本人は、「自己」が弱すぎ、空気を読み、周囲に合わせ過ぎる傾向があるがゆえに、方向を間違えるととんでもない方向に向かってしまいがち。いじめ、冤罪(かもしれないもの)に対しての世論の攻撃、もしかすると第二次世界大戦の末期の状態も。但し、方向性が明確なケース(震災からの復興、終戦の焼け野原からの復興)などでは、世界でも類を見ない素晴らしい力を発揮できる。これらはおそらく、表裏一体。
 
失敗の原因は、よく「リーダー」(政治家、エリート層、経営者など)の問題という意見になりがちだが、違うと思う。日本人は「リーダー」に対して、幻想に近いほどの期待を持ってしまう。「水戸黄門」「暴れん坊将軍」などがそれを象徴。「リーダーの偉い人は能力も心も素晴らしくあらねばならない」という思い込みが強すぎる。おそらく、明治維新前の徳川300年太平の時代に、世を平和に統治するために考え出された安定化システムみたいなものの名残だと思う。
 
個人的にはこれが「世間システム」と考えている。その「世間システム」の中で、多くの日本人は「リーダーの揚げ足を取る」「リーダーの、ほんのわずかの傲慢さすら認めない」という集団の力学によって動く傾向がある。恐ろしい事に、ほとんどそれは無意識なので、気付かない事が非常に多い。かつては、その過剰な世間からの圧力を抑える仕組みがあったのだろうが、ネットの急速な普及等により、暴走気味。その結果、「何も決められない」「問題の先送り」みたいな事が、日本中、ありとあらゆる所で発生してしまっているように思う。

以下、原発再稼働に関しての堀義人さんの意見。
ここからも、『他人に安易に同調するのはやめよう』
というメッセージを感じる。
 
ここを日本人が抜けられるか、日本の復活は、そこにかかっているような気がする。「他人に安易に同調しがち」という事自体が、国際的に見た時の日本人の特徴でもあるので、結構時間はかかるだろうし、やり方を間違えると、日本人のアイデンティティが崩壊してしまうリスクもある。
 
あまり言いたくないが、『リーダー』というのは、大勢である事は現実的には不可能だ。大勢のリーダーがいると、「船頭多くして、船、山に登る」と呼ばれる状態になる。つまり、少数のリーダーと、多くのフォロワーがいる事で、集団はうまく機能する。日本人は、フォロワーとしての素質は申し分ない。
 
しかし、多くの日本人がフォロワーで満足できるのは、「リーダーを匿名で批評できる」というガス抜きが担保されているからで、それこそが「世間システム」の神髄でもある。しかし、その「ガス抜き」が行き過ぎてしまっているから、今の日本の状況、リーダーが上げ足を取られ、リーダーがミスを犯すと袋叩きに合い、潰れるか消えていく。結果としてリーダーが育たない・・・という悪循環が継続してしまっている。
 
多分、「匿名の傘に隠れて、実名の人を攻撃するのはアンフェアであり、卑劣ですらある」という認識が当然にならないと、状況は改善しないんじゃないかと思う。それまでは、(例えば)電力会社・公務員・いじめの加害者などに対しての、匿名の世界からの一方的な攻撃は続くんじゃないだろうか。それが続く間、日本と言う国の全体的な沈没は継続し続ける気がする。
 
世界での日本の存在感の低下、益々深刻になる世代間格差の事を考えると、そんな事してる場合じゃないと思うんだが。

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